ホグワーツ城
基本情報
- タイプ: 魔法魔術学校、城
- 場所: スコットランド、高地地方のどこか
- 所有者 / 居住者: ホグワーツ魔法魔術学校の創設者 (ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリン)。現在は校長、教職員、生徒、および城に住む屋敷しもべ妖精や幽霊たち。
- 主な特徴:
- 多数の塔と胸壁を持つ巨大な石造りの城。
- プロット不可能 (Unplottable) であり、地図には表示されない。
- 動く階段、偽の扉、姿をくらます部屋など、城の内部構造は絶えず変化する。
- 長年にわたり、数多くの強力な防御魔法によって守られている。
解説と歴史
ホグワーツ城は、およそ10世紀頃に当時の最も偉大な4人の魔法使い、ゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、そしてサラザール・スリザリンによって創設された。彼らは、魔法族の子どもたちが迫害を恐れることなく安全に魔法を学べる場所を作ることを目的としていた。城は黒い湖を見下ろす崖の上に建てられている。 創設者たちの間で魔法教育の方針、特にマグル生まれの生徒の受け入れを巡って意見が対立し、最終的にサラザール・スリザリンは城を去った。しかし、彼は去る前に伝説の秘密の部屋を城の地下深くに作り、自身の「真の世継ぎ」だけが解放できるバジリスクをそこに残した。 城は何世紀にもわたってイギリスにおける魔法教育の中心地であり続け、アルバス・ダンブルドアをはじめとする歴代の校長たちによって、その防御はさらに強化されてきた。1998年には第二次魔法戦争の最終決戦であるホグワーツの戦いの舞台となり、城は甚大な被害を受けたが、その後修復された。
物語における役割
ホグワーツ城は、『ハリー・ポッター』シリーズの物語の主要な舞台である。主人公ハリー・ポッターにとっては、ダーズリー家での不遇な生活から逃れられる唯一の「家」であり、安らぎと帰属意識を感じられる場所として描かれている。 物語を通して、城は単なる学校ではなく、数多くの謎と秘密を秘めた場所として機能する。ハリー・ポッターと友人たちは、賢者の石が隠された部屋、秘密の部屋、そして必要の部屋といった城の秘密を解き明かしながら成長していく。最終的に、城はヴォルデモート卿との最後の戦いの場となり、善と悪の対決を象徴する場所となった。
既知の区域
舞台裏情報
- J.K.ローリングによると、「ホグワーツ (Hogwarts)」という名前は、彼女がキューガーデンで見た「ホグワート」という植物 (Croton capitatus) の名前に由来するという。(作者インタビュー)
- ホグワーツの校訓「Draco Dormiens Nunquam Titillandus」はラテン語で「眠れるドラゴンを決してくすぐるな」を意味し、作者が既存の学校の校訓の多くを退屈だと感じたため、より実用的なものとして考案された。(作者インタビュー)
- 18世紀に城に近代的な配管設備が導入された際、秘密の部屋への入り口が偶然にも女子トイレ内に組み込まれることになった。これはスリザリンの子孫であるコルヴィナス・ゴーントが、入り口が発見されるのを防ぐために巧妙に隠蔽したためである。(Pottermore)
- 映画版のホグワーツ城の外観は、アニック城やダラム大聖堂など、イギリスに実在する複数の城や大聖堂をモデルにしている。(映画設定)