太ったレディは、ホグワーツ魔法魔術学校のグリフィンドール塔への入り口を守る、知覚を持つ魔法の肖像画です。彼女はピンクのシルクのドレスをまとった太めの女性として描かれており、グリフィンドールの生徒や職員が談話室に入るためには、彼女に定期的に変更される正しい合言葉を伝えなければなりません。彼女は職務に忠実ですが、気性が荒く、虚栄心が強く、友人の肖像画であるバイオレットとリキュール入りのチョコレートを楽しむなど、人間らしい一面も持っています。
太ったレディは肖像画であるため、彼女の「生平」は主にホグワーツの守護者としての役割と、物語の中で経験した出来事によって構成されます。
彼女の主な任務は、グリフィンドール塔の入り口を守ることです。正しい合言葉を知る者以外は決して通しません。合言葉は定期的に変更され、グリフィンドールの監督生を通じて生徒に伝えられます。
物語の初期から登場し、ハリー・ポッターたちが初めてグリフィンドールの談話室に入る際にその役割が紹介されました。この年、ネビル・ロングボトムが合言葉を忘れて廊下で寝てしまう場面など、彼女の厳格さが描かれています。
彼女の役割が最も重要視された年です。ホグワーツに侵入したシリウス・ブラックが、合言葉を知らないために彼女に通してもらえず、逆上してナイフで肖像画を切り裂きました。恐怖に駆られた彼女は自分の額縁から逃げ出し、城の別の肖像画(アーガイルシャーの地図)に隠れました。この事件の後、彼女はひどく怯え、一時的にその役目を勇敢だが頼りないカドガン卿に譲りました。後にアルバス・ダンブルドアの説得で職務に復帰しましたが、その際には警備のためにトロールの警備員が付けられました。
アルバス・ダンブルドアが亡くなった夜、彼女はハリー・ポッターが談話室に戻るのを最初は拒否しましたが、ハリーがダンブルドアの死を伝えると、すすり泣きながら彼を通しました。
彼女は名の通り、ピンクのシルクのドレスを着たふくよかな女性として描かれています。
太ったレディは非常に複雑な性格をしています。
彼女は魔法の肖像画であり、その能力は生前の魔法使いの性質を反映しています。
彼女の本来の名前は原作では明かされておらず、「太ったレディ」は生徒たちが彼女の外見から付けた通称です。