正しく調合された縮み薬 (Shrinking Solution) は、鮮やかなアシッドグリーンの液体である。調合に失敗した場合、例えばネビル・ロングボトムが授業で作成した際にはオレンジ色になり、毒性を持つ危険性があった。
この薬の主な効果は、服用した生物を一時的に縮ませ、若い姿に戻すことである。その効果は強力で、少量を摂取するだけで作用する。
この薬の具体的な発明者や起源は不明である。ホグワーツ魔法魔術学校の魔法薬学のカリキュラムに含まれており、主に2年生で学習する標準的な薬である。ハリー・ポッターの3年時には、セブルス・スネイプ教授の授業で再びこの薬を調合する場面があった。
縮み薬は、物語の中で特にハリー・ポッターとアズカバンの囚人において、登場人物たちの関係性や性格を描写するために重要な役割を果たす。 スリザリンとの合同で行われた魔法薬学の授業で、生徒たちはこの薬の調合を課された。セブルス・スネイプ教授を極度に恐れるネビル・ロングボトムは、調合手順を間違え、大鍋の中身を危険なオレンジ色の液体にしてしまう。スネイプは罰として、完成した薬をネビルのペットのヒキガエル、トレバーに飲ませると脅した。 見かねたハーマイオニー・グレンジャーがネビルに助言し、最後の材料であるヒルのかけ汁を加えるよう指示した。その結果、薬は正しいアシッドグリーンに変化し、トレバーは無事にオタマジャクシに若返った。しかし、スネイプはハーマイオニーの「我慢ならない知ったかぶり」な態度を理由に、グリフィンドールから5点を減点した。この出来事は、スネイプのネビルやグリフィンドール生に対する偏見と、ハーマイオニーの優しさと知識を同時に示す象徴的な場面となっている。 また、ハリー・ポッターと秘密の部屋でも、スネイプがネビルの作った縮み薬をトレバーに試すかもしれないと脅す言及がある。 作中で言及された材料は以下の通りである。
映画版『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、この魔法薬学の授業の場面は描かれていない。しかし、一部のビデオゲームシリーズでは、プレイヤーが調合できる薬の一つとして登場することがある。（ゲーム設定）