トレバー

トレバー (Trevor) は、ネビル・ロングボトムが飼っているペットのヒキガエルである。ネビルがホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可されたことを祝って、大叔父のアルジー・ロングボトムから贈られた。物語の初期において、トレバーは頻繁に逃げ出すことで知られており、その捜索が重要な出来事のきっかけとなることがあった。

トレバーは物語の最初期から登場する。

• 1年次 (ハリー・ポッターと賢者の石): ホグワーツ特急の車内で姿を消し、ネビルが彼を探す過程でハーマイオニー・グレンジャーが初めてハリー・ポッターとロン・ウィーズリーに出会う。その後、新入生がボートで黒い湖を渡る際にルビウス・ハグリッドによって発見される。学期末の変身術の試験では、ネビルがトレバーを輪から輪へと飛び移らせる課題に挑んだ。
• 3年次 (ハリー・ポッターとアズカバンの囚人): 魔法薬学の授業中、ネビルが誤って「縮み薬」を浴びせてしまい、オタマジャクシの姿に変えられてしまう。セブルス・スネイプは、もしネビルが調合する解毒剤が失敗すればトレバーを自分の鍋に入れると脅したが、ハーマイオニーの助けを得てネビルはトレバーを無事に元の姿に戻すことに成功した。
• 5年次 (ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団): 学年末にホグワーツ特急で帰宅する際、ネビルのポケットから顔を覗かせているのが、原作におけるトレバーの最後の登場シーンとなる。

• ネビル・ロングボトム: トレバーは飼い主であるネビルにとって、常に心配の種である。ネビルの忘れっぽい性格は、トレバーが頻繁にいなくなることで強調されている。しかし、ネビルはトレバーを深く気にかけており、彼が危険に晒された際には強い不安と責任感を示した。トレバーの存在は、ネビルの不器用さと同時に、彼の優しさを象徴している。

• 原作では『不死鳥の騎士団』以降のトレバーの消息は語られていない。しかし、作者のJ.K.ローリングは、後にネビルがホグワーツの薬草学の教授になった際、トレバーを校庭の黒い湖に放してあげたのではないかと示唆している。（作者インタビュー）