ニフラー

  • 分類 (Classification): 魔法生物
  • 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXX(腕利きの魔法使いなら対処可能)
  • 原産地 (Native to): イギリス
  • 特徴 (Distinguishing features): 長い鼻、黒くふわふわした毛皮、腹部の育児嚢、光る物への強い執着

ニフラーは、イギリス原産の穴を掘る習性を持つ魔法生物です。その外見はモグラとカモノハシを掛け合わせたような姿をしており、黒くふわふわした毛皮と長い鼻が特徴です。 彼らの最も顕著な習性は、光る物や輝く物に対して異常なほどの執着心を示すことです。硬貨、宝石、宝飾品など、あらゆる輝く物体に引き寄せられ、それらを際限なく集めようとします。ニフラーの腹部には、外見からは想像もつかないほど大量の宝物を収納できる魔法的な育児嚢(ポーチ)があります。 性格は本来おとなしく、愛情深い一面もありますが、宝物を追い求める際には極めて執拗かつ破壊的になります。そのため、家の中で飼うペットとしては全く適していません。巣は地下深く(最大20フィート)に作り、一度に6〜8匹の子を産みます。 ゴブリンは、地中に埋まった宝物を探させるためにニフラーを飼い慣らしていることが知られています。

ニフラーは、ニュート・スキャマンダーの魔法のトランクから脱走した魔法生物の一匹として重要な役割を担います。このニフラーはニューヨークの銀行に侵入して大騒動を起こしたり、ゲラート・グリンデルバルドが身につけていた血の誓いのペンダントを盗み出したりと、物語の重要な局面で活躍します。(映画設定)

“Niffler”という名前は、古風なイギリスの俗語である “niffle” に由来する可能性があります。この言葉には「盗む」「くすねる」といった意味があり、光る物を盗み集めるニフラーの習性を的確に表しています。

  • 映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズでニフラーが人気を博したことにより、その知名度は原作小説のファン層を超えて大きく広がりました。
  • 映画でのニフラーのデザインは、ハニーバジャー(ミツアナグマ)の執拗な性格と、カモノハシやモグラの外見的特徴を組み合わせて作られました。(映画設定)