カシウス・ウォリントン

カシウス・ウォリントン (Cassius Warrington) は、ハリー・ポッターと同時期にホグワーツ魔法魔術学校に在籍したスリザリン寮の生徒です。彼はスリザリン寮のクィディッチ・チームでチェイサーを務め、またドローレス・アンブリッジが組織した尋問官親衛隊の一員でもありました。物語においては、主にグリフィンドール寮の生徒たちと敵対する脇役として登場します。

ウォリントンのホグワーツでの活動は、主に彼の3年目以降に記録されています。

彼のその後の人生については、原作小説では語られていません。

  • 外貌: ウォリントンは「大柄な男」であったと描写されています。フレッド・ウィーズリーによる「ナマケモノのように見える」という表現が、彼の外見に関する最も具体的な記述であり、おそらくがっしりとした体格で、動きがゆったりしていたことを示唆しています。
  • 性格: 典型的なスリザリン生の気質を持っており、野心的で狡猾な一面を見せます。三校対抗試合に立候補したことから名誉欲が強いことがうかがえ、尋問官親衛隊に自ら参加したことは、権力に与して利益を得ようとする彼の性格を物語っています。他の寮、特にグリフィンドールに対しては明確な敵対心を持っていました。
  • クィディッチ: 彼は熟練したクィディッチ選手であり、長年にわたりスリザリン・チームのチェイサーを務めました。このポジションは、高い飛行技術とチーム内での連携能力を必要とします。
  • 一般的な魔法: 三校対抗試合に立候補できる年齢であったことから、彼は少なくとも6年生以上であり、O.W.L. (ふくろう) レベルの標準的な魔法については習熟していたと考えられます。尋問官親衛隊としての活動では、基本的な攻撃呪文や防御呪文も使用できたと推測されますが、得意な呪文や特異な能力についての具体的な描写はありません。

ウォリントン個人に帰属する重要な魔法アイテムは、原作では特に言及されていません。クィディッチ選手として高性能なを所有していたほか、生徒としてを携帯していました。

  • Cassius (カシウス): ローマの氏族名に由来します。歴史上最も有名なカシウスは、ユリウス・カエサル暗殺の首謀者の一人ガイウス・カッシウス・ロンギヌスであり、裏切りや敵対的な性質を暗示している可能性があります。
  • Warrington (ウォリントン): イギリスのチェシャー州に実在する町の名前から取られた、一般的な英語の姓です。この姓自体に特別な象徴的意味はないと考えられます。
  • 名前: 彼のファーストネームである「カシウス」は、原作小説7巻の中では一度も言及されていません。この名前は、後にJ.K.ローリングが監修したウェブサイト「Pottermore」で初めて明らかにされました。(Pottermore)