クィディッチ
概要
クィディッチは、魔法使いと魔女の世界で最も人気のあるスポーツです。7人の選手からなる2つのチームが、魔法のほうきに乗って空中で対戦します。試合は複雑なルールと4つのボールを用いて行われ、スピード、技術、そしてチームワークが要求されます。ホグワーツ魔法魔術学校では、寮対抗のクィディッチ杯が開催され、生徒たちの関心事の中心となっています。
ルールと用具
クィディッチのルールは、書籍 クィディッチ今昔 に詳述されています。試合は楕円形の競技場で行われ、両端にはそれぞれ高さの異なる3つのゴールポストが設置されています。
- チーム構成: 1チームは以下の7人の選手で構成されます。
- 使用されるボール: 試合では3種類、合計4つのボールが同時に使用されます。
- 競技の進行と勝敗:
- 試合は、審判が4つのボール全てを解放すると同時に開始されます。
- 試合終了時に、合計得点がより高いチームが勝利となります。金のスニッチを捕獲したチームが必ずしも勝利するとは限りません。
歴史
クィディッチの起源は古く、11世紀にスウェーデンであった「クィアディッチ・マーシュ」という場所で行われていた原始的なほうきのゲームに遡るとされています。初期のゲームでは、生きた鳥である「ゴールデン・スニジェット」が使用されていましたが、種の絶滅危機に瀕したため、魔法発明家のボーマン・ライトが金のスニッチを開発し、それに取って代わりました。詳細な歴史は、クィディッチ今昔 という本にまとめられています。
物語における役割
クィディッチは、シリーズ全体を通じて物語に深く関わっています。
- プロットの推進:
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、吸魂鬼 (ディメンター) が試合に乱入し、ハリーが意識を失うきっかけとなります。
幕後情報
- J.K. ローリングは、マンチェスターのホテルで恋人と喧嘩した後、クィディッチの基本的なアイディアを考案したと語っています。彼女は、男性がスポーツについて熱く語る様子を魔法の世界に反映させたいと考えました。(作者インタビュー)
- 作中で言及される専門書 クィディッチ今昔 は、2001年に現実世界で慈善事業(コミックリリーフ)のために出版されました。
- クィディッチは、現実世界の「マグル」にも影響を与え、「クアッドボール」(旧称:マグル・クィディッチ)として国際的にプレイされるスポーツへと発展しました。(現実世界の出来事)