クィディッチ杯
基本情報
- タイプ: トロフィー、賞品
- 製造者: 不明
記述と外観
クィディッチ杯は、きらめく銀製の大きなカップです。その本体には、過去の優勝チームの名前、年度、そして寮の名前が刻まれた小さな盾や銘板が取り付けられています。毎年新たな優勝チームが決定すると、その栄誉を記録するために新しい銘板が追加されていきます。このカップは、ホグワーツ城内のトロフィー室に、他の多くの賞やトロフィー、盾と共に保管されています。
魔法特性と用途
クィディッチ杯の主な機能は、ホグワーツにおける学年度で最も優れたクィディッチチームを称えるための象徴的な賞品であることです。その魔法的な特性は明示されていませんが、多くの魔法のトロフィーと同様に、新たな優勝チームの名前を魔法によって自動的に刻む機能を持っている可能性があります。 この杯を勝ち取ることは、寮にとって最高の栄誉の一つと見なされており、寮の得点に大きく貢献するだけでなく、寮生の誇りと士気を大いに高めます。
歴史と物語における役割
クィディッチ杯は、ハリー・ポッターのホグワーツ在学期間中、特にグリフィンドールとスリザリンの間の熾烈なライバル関係を象徴する重要な要素でした。
- ハリー入学以前: ハリー・ポッターがホグワーツに入学する前、スリザリン寮は7年連続でクィディッチ杯を制覇していました。それ以前にグリフィンドールが最後に優勝したのは、チャーリー・ウィーズリーがシーカーを務めていた時代でした。
- 1年生 (1991-1992): グリフィンドールは優勝まであと一歩でしたが、ハリーがクィリナス・クィレルを追って最後の試合を欠場したため、レイブンクローに大敗し、カップは再びスリザリンの手に渡りました。
- 2年生 (1992-1993): 秘密の部屋が開かれたことによる混乱と危険のため、この年の寮対抗クィディッチ・リーグは中止されました。
- 4年生 (1994-1995): 三大魔法学校対抗試合の開催のため、この年のクィディッチ・リーグは中止されました。
- 5年生 (1995-1996): ドローレス・アンブリッジによってハリーとフレッド、ジョージがチームから追放されるという逆境にもかかわらず、ジニー・ウィーズリーがシーカーとして代役を務め、グリフィンドールは奇跡的な優勝を果たしました。
幕後情報
- 映画版では、クィディッチ杯は原作の記述に沿った壮麗な銀のトロフィーとしてデザインされ、物語の重要な場面で視覚的な小道具として効果的に使用されています。(映画設定)