インペディメンタ
呪文基本情報
- 呪文名 (Incantation): Impedimenta
- 発音 (Pronunciation): イン‐ペディ‐メン‐タ (im-ped-ih-MEN-tah)
- 杖の動き (Wand Movement): 不明
- 光の色 (Light Color): 不明(原作では言及なし)
- 呪文の効果 (Effect): 術をかけられた対象の動きを遅らせる、または一時的に完全に停止させる。対象者を後方へ吹き飛ばす効果もある。
既知の用途と歴史
障害呪文は、対象の進行を妨害するための基本的な防御呪文の一つです。作中では様々な場面で効果的に使用されています。
- 三大魔法学校対抗試合: ハリー・ポッター は第三の課題である迷路の中で、ブラスト・エンド・スクリュート や巨大な アクロマンチュラ に対してこの呪文を使用し、窮地を脱しました。この時点で、彼はすでにこの呪文を習得していました。
- ダンブルドア軍団での訓練: 不死鳥の騎士団 の中で、ハリー・ポッター は ダンブルドア軍団 のメンバーにこの呪文を教えています。これは、闇の魔術に対する防衛術 の実用的な呪文として重要視されていたことを示しています。
- 天文塔の戦い: ドラコ・マルフォイ が弱体化した アルバス・ダンブルドア と対峙した際、彼を武装解除する前にこの呪文をかけ、動きを封じました。
学習と対抗策
この呪文は、ホグワーツ魔法魔術学校 の O.W.L. 試験レベルの 闇の魔術に対する防衛術 のカリキュラムに含まれていると考えられます。ハリー・ポッター が4年生の時点で既に使用していることから、比較的中級レベルの生徒でも習得可能な呪文です。 対抗策としては、一般的な防御呪文である プロテゴ (盾の呪文) で物理的に防ぐことが可能です。また、素早く身をかわすことでも回避できます。特定の対抗呪文は原作では言及されていません。
名前の語源
「インペディメンタ」はラテン語の impedimentum(複数形は impedimenta)に由来します。この単語は「障害」「妨害」「邪魔」を意味します。特に、古代ローマ軍では軍隊の進行を遅らせる荷物や装備を指す言葉として使われました。呪文の効果が対象の動きを妨げることであるため、その語源は呪文の機能と完全に一致しています。
幕後情報
- 映画での描写: 映画版『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では、ハリーが迷路で アクロマンチュラ にこの呪文を使用した際、青緑色の光として描かれました。原作では呪文の光の色についての言及はありません。(映画設定)
- ゲームでの登場: 多くの『ハリー・ポッター』関連のビデオゲームにおいて、プレイヤーが使用できる基本的な戦闘呪文の一つとして登場します。