ブラスト・エンド・スクリュート
基本情報
- 日本語名: 爆発おっぽう蝦 (ばくはつおっぽうえび)
- 英語名 (English Name): Blast-Ended Skrewt
- 分類 (Classification): 魔法生物 (Beast)
- 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXXXX (魔法使い殺し/飼育・懐柔不可能) - 書籍に明記はないが、その危険性と攻撃性から推定される
- 原産地 (Native to): なし(ルビウス・ハグリッドによる人工的な交配種)
生態と特徴
ブラスト・エンド・スクリュートは、ホグワーツ魔法魔術学校の魔法生物飼育学教授、ルビウス・ハグリッドがマンティコアとファイア・クラブを非合法に交配させて生み出した、極めて危険な魔法生物です。その生態は成長段階に応じて大きく変化します。
- 孵化直後:
- 体長は約6インチ(約15cm)。
- 殻がなく、青白くぬるぬるした体を持つ、奇形のロブスターやサソリのような姿をしている。
- 頭部がどこにあるか判別できない。
- 腐った魚のような強烈な悪臭を放つ。
- 成長後:
- 驚異的な速度で成長し、数ヶ月で体長10フィート(約3m)に達する。
- ほとんどの呪文を弾く、分厚く光沢のある灰色の甲殻を持つようになる。
- 雄は巨大な毒針を、雌は腹部に血を吸うための吸盤を持つ。
- 最も特徴的な能力は、名前の由来ともなった尻 (end) から爆風 (blast) と共に火の粉を噴射することである。これを攻撃手段として、また自身を前方に推進させる移動手段として用いる。
- 極めて凶暴な性質で、共食いを繰り返すため集団での飼育は困難を極める。
物語における役割
ブラスト・エンド・スクリュートは主に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で登場します。
- 三大魔法学校対抗試合の障害: トライウィザード・トーナメントの第三の課題で、巨大迷路内の障害物として配置されました。ハリー・ポッターは迷路内で一体のスクリュートと遭遇し、その弱点である甲殻に覆われていない腹部をインペディメンタ (妨害呪) で攻撃して切り抜けました。
名前の由来
- Blast-Ended: 英語で「爆風を出す尻尾(端)」を意味し、尻から炎を噴射するその最も顕著な特徴を直接的に表現しています。
- Skrewt: 造語であり、「screw (ねじる、めちゃくちゃにする)」や「newt (イモリ)」といった単語を組み合わせ、不快で奇妙な響きを持つように作られたと考えられます。
幕後情報
- 映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』では、第三の課題の迷路にブラスト・エンド・スクリュートは登場せず、代わりに動く生け垣が選手たちを襲う描写に置き換えられています。(映画設定)
- 同名のビデオゲームでは、映画には登場しなかったものの、原作に沿って敵キャラクターとして登場します。(ゲーム設定)
- 日本語版の公式訳「爆発おっぽう蝦」は、その特徴を的確に捉えた訳語となっています。「おっぽう」は尻尾を意味する古い言葉「尾っぽ」に由来すると考えられます。