チェイサー (Chaser)

チェイサーは、魔法界で最も人気のあるスポーツであるクィディッチにおける3つのポジションのうちの一つです。各チームに3人ずつ配置され、攻撃の主力を担います。主な役割は、赤いボールであるクアッフルを奪い合い、相手チームの3つのゴールポストのいずれかに通して10点の得点を得ることです。

チェイサーの役割は多岐にわたりますが、主に攻撃とボールの保持に重点が置かれます。

  • 得点 (Scoring): チェイサーの最も重要な任務は、クアッフルを相手チームのキーパーが守るゴールに通すことです。成功すると、チームに10点が加算されます。
  • 連携プレー (Teamwork): 3人のチェイサーは、パスを交換しながら相手の防御を突破します。優れたチームは、鷹の頭の攻撃フォーメーション (Hawkshead Attacking Formation) のような組織的な戦術を駆使します。
  • ボールの奪取 (Regaining Possession): 相手チームがクアッフルを保持している場合、チェイサーは防御的な役割も担い、相手チェイサーからボールを奪い返すことが求められます。
  • 妨害の回避 (Avoiding Obstacles): チェイサーは、相手チームのビーターが打ち出す危険なブラッジャーを避けながら、プレーを続けなければなりません。

チェイサーのプレーには、クィディッチの公式ルールブックに定められたいくつかの重要な規則が適用されます。

  • ストゥージング (Stooging): 2人以上のチェイサーが同時に採点エリアに侵入する反則行為。これは、相手のキーパーを妨害または突き飛ばすことを防ぐためのルールです。
  • クアッフルの扱い (Handling the Quaffle): チェイサーはクアッフルを手で運び、投げることのみが許可されています。故意に蹴ることは反則と見なされます。(クィディッチ今昔
  • 身体的接触 (Physical Contact): プレーヤーが意図的に相手に衝突する反則行為であるブラッチング (Blatching) は禁止されていますが、クアッフルの奪い合いにおけるある程度の身体接触は許容されます。

物語には、ホグワーツの寮チームやプロチームに所属する多くの優れたチェイサーが登場します。

  • チェイサーの役割は、マグルのスポーツにおけるバスケットボールのフォワードや、サッカーのストライカーに相当し、チームの主要な得点源としての役割を担っています。
  • 映画版のクィディッチの試合では、原作小説の描写よりもチェイサー同士の身体的な接触やボールの奪い合いが激しく、よりダイナミックに描かれる傾向があります。(映画設定)