スラグ&ジガー薬局
基本信息
解説と歴史
スラグ&ジガー薬局は、ダイアゴン横丁に位置する著名な薬局です。ホグワーツ魔法魔術学校の生徒たちが魔法薬学の授業で必要とする材料や道具を調達する主要な店の一つとして知られています。 店内は独特の強烈な匂いが立ち込めており、ハリー・ポッターは初めて訪れた際に「腐った卵と腐ったキャベツが混ざったような匂い」と表現しました。床にはぬるぬるした液体が入った樽が並び、棚には薬草、干し草の根、色鮮やかな粉末が入った瓶がずらりと置かれています。天井からは鳥の羽根の束、牙を連ねたもの、もつれた鉤爪などが吊るされており、魔法の世界の薬局らしい雰囲気を醸し出しています。 店の名前である「スラグ (Slug)」はナメクジを意味し、魔法薬の一般的な材料です。一方、「ジガー (Jigger)」は液量などを計るための単位であり、魔法薬調合の精密さを示唆しています。
物語における役割
この薬局は物語を通じて、魔法界の日常と魔法薬学の重要性を示す背景として機能します。
- 『ハリー・ポッターと賢者の石』: ハリー・ポッターがルビウス・ハグリッドと共に初めてダイアゴン横丁を訪れた際に、この店の前を通りかかります。彼はここ(あるいは同等の店)で、ホグワーツの学用品リストに記載されていた基本的な魔法薬の道具一式を揃えたと考えられます。
- 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』: ホラス・スラグホーンは、お気に入りの砂糖漬けパイナップルをこの店で手に入れていると語っています。これは、スラグ&ジガー薬局が基本的な魔法薬材料だけでなく、より嗜好性の高い品物も取り扱っていることを示唆しています。
既知のエリア
舞台裏情報
- 映画版では、スラグ&ジガー薬局は暗く、雑然としながらも神秘的な雰囲気を持つ店舗として具体的に映像化されました。壁一面に無数の小瓶や引き出しが並ぶデザインは、視覚的に魔法の薬局のイメージを強調しています。(映画設定)
- 様々な「ハリー・ポッター」関連のビデオゲームにおいて、プレイヤーが訪れることができる場所として登場します。(ゲーム設定)