スリーク・イージーのヘア・ポーション
基本情報
- タイプ: 魔法薬、化粧品
- 所有者: ポッター家 (元製造・販売元)、ハーマイオニー・グレンジャー (使用者)
- 製造者: フリーモント・ポッター (Pottermore)
記述と外観
スリーク・イージーのヘア・ポーション (Sleekeazy's Hair Potion) は、扱いにくい髪やくせ毛をなめらかで艶のある状態に整えるための魔法薬である。原著小説では、このポーション自体やその容器の具体的な外観に関する記述はない。その効果は非常に高く、ハーマイオニー・グレンジャーが普段は豊かに広がっている髪を、見違えるほど滑らかで光沢のあるまとめ髪にするために使用した。
魔法的な特性と用途
このポーションの主な用途は、魔法による整髪である。魔女や魔法使いが、髪をまっすぐにしたり、輝きを与えたり、スタイリングしやすくしたりするために使用する。 ハーマイオニー・グレンジャーがクリスマス・ダンスパーティの際に使用した例から、特に扱いにくい髪質に対しては、望む効果を得るために相当な時間と労力を要することが示唆されている。しかし、一度適切に使用すれば、劇的な変化をもたらす強力な化粧品である。 この製品は市場で販売されており、ポッター家に莫大な富をもたらしたことから、ウィザーディング・ワールドで広く人気を博していたことがうかがえる。
歴史
このポーションの歴史とポッター家との関連は、J.K. ローリングが公式サイト Pottermore で明かした情報である。 スリーク・イージーのヘア・ポーションは、ハリー・ポッターの父方の祖父であるフリーモント・ポッターによって発明された。フリーモントはこの独創的な魔法薬を開発・販売し、商業的に大成功を収めた。この成功により、ポッター家が保有していた財産は4倍に増え、ハリー・ポッターが両親から受け継いだ莫大な遺産の基盤となった。(Pottermore) フリーモントは引退する際に、自身が設立した会社を莫大な利益で売却した。(Pottermore)
物語における役割
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット: このポーションが初めて言及される場面。ハーマイオニー・グレンジャーは、ホグワーツで開催されたクリスマス・ダンスパーティ (Yule Ball) のためにこのポーションを使い、普段のくせ毛を「滑らかでピカピカの」優雅な髪型に変えた。彼女のこの変貌はハリー・ポッターとロン・ウィーズリーを大いに驚かせ、特にロンにとっては、彼女を新たな視点で見るきっかけの一つとなった。
幕後情報
- このポーションの発明者であるフリーモント・ポッターの名前と、それがポッター家の富の源泉であるという事実は、七冊の原著小説の中では一切言及されていない。これらの情報は、後に著者 J.K. ローリングによって公式サイト Pottermore 上で発表されたものである。