フクロウ小屋
基本情報
- タイプ (Type): ホグワーツ魔法魔術学校の施設
- 場所 (Location): ホグワーツ城の敷地内、西塔 (West Tower) の最上部
- 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): ホグワーツ魔法魔術学校、学校所有のフクロウ、生徒所有のフクロウ(例:ヘドウィグ)
- 主な特徴 (Key Features): 円形の石造りの塔、窓ガラスがない、常に風が吹き抜ける、床は藁とフクロウの糞、ネズミの骨などで覆われている
記述と歴史
フクロウ小屋は、ホグワーツ城の敷地内にある円形の石造りの塔で、学校および生徒たちが所有する数百羽のフクロウたちのねぐらとして機能しています。この施設はふくろう便の拠点であり、生徒や教職員が手紙や小包を送受信するための不可欠な場所です。 塔の内部は、フクロウたちが自由に出入りできるよう、窓にはガラスがはめられていません。そのため、一年を通して風が吹き抜け、特に冬は非常に寒い場所となります。床は厚い藁で覆われていますが、その下には長年にわたって蓄積されたフクロウの糞や、彼らが餌として食べたネズミやハタネズミの小さな骨が散乱しています。小屋の中には、ワシミミズクからコノハズクまで、多種多様なフクロウがおり、昼間は梁で羽を休めています。
物語における役割
フクロウ小屋は、単なる郵便施設としてだけでなく、物語の重要な人間関係が描かれる舞台としても機能しました。
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』: ハリー・ポッターは、シリウス・ブラックに秘密裏に手紙を送るためにこの場所を頻繁に利用しました。ある時、ここでチョウ・チャンと出会い、彼女に「三大魔法学校対抗試合」のクリスマス・ダンスパーティのパートナーになってほしいと頼むきっかけとなります。また、パーシー・ウィーズリーへの手紙の内容を巡り、ハリーがロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーと口論を交わした場所でもあります。
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』: ハリーとチョウ・チャンの短い恋愛関係において、この場所は重要な意味を持ちました。ハリーはホグズミードへのデートの約束を取り付けるためにチョウをここに連れてきますが、セドリック・ディゴリーの死に関する気まずい会話が原因で、二人の関係に亀裂が入るきっかけとなりました。また、謎の襲撃を受けて重傷を負ったヘドウィグが、グラープリー=プランク先生によって治療のために運び込まれたのもこのフクロウ小屋でした。
既知の区域
- 主室: フクロウ小屋は、階層に分かれておらず、塔全体が単一の広大な円形の空間となっています。フクロウたちは壁際に設けられた止まり木や天井の梁を自由に利用して休息します。
舞台裏情報
- 映画版のデザイン: 映画シリーズでは、フクロウ小屋は城の本体から独立した、非常に高く細い、骨組みが露出したような特徴的なデザインの塔として描かれました。これは原作の描写をより視覚的に印象深く脚色したものです。(映画設定)