フリバーワーム (Flobberworm)

  • 魔法省分類 (M.O.M. Classification): X(つまらない / Boring)
  • 原産地 (Native Range): 湿った溝
  • 食性 (Diet): 草食性(主にレタスを好む)
  • 特徴 (Distinction): 頭と尾の区別がなく、両端から粘液を分泌する、太い茶色の虫。

フリバーワームは、体長最大10インチ(約25cm)に達する、太い茶色のミミズのような魔法生物である。最も顕著な特徴は、頭と尾の区別が全くつかないことで、両端は全く同じ形状をしており、どちらの端からも粘液を分泌する。この緑色がかった粘液は「フリバーワームの粘液」として知られ、魔法薬を濃くする効果がある。 食性は草食で、特にレタスやキャベツを好む。生態は極めて単調で、ほとんど動くことなく、ひたすら植物を食べ続ける。生命を維持するためには適切な量の餌が必要であり、与えすぎると死んでしまうことがある。

フリバーワームは、その退屈な性質にもかかわらず、魔法界においていくつかの役割を持つ。

英語名の Flobberworm は、Flobberworm の合成語であると考えられる。

  • Flobber: “floppy”(ぐにゃぐにゃした)や “flabby”(たるんだ)といった、柔らかく締まりのない状態を表す言葉に由来する可能性がある。これはフリバーワームの柔らかい体を表現している。
  • Worm: 英語で「虫」や「ミミズ」を意味する。
  • 映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』では、ルビウス・ハグリッド魔法生物飼育学の初授業はヒッポグリフのバックビークを扱う場面に焦点が当てられ、フリバーワームに関するくだりは省略されている。(映画設定)
  • いくつかの「ハリー・ポッター」関連のビデオゲームでは、フリバーワームは単純な敵キャラクターや、魔法薬の材料として登場する。(ゲーム設定)