ブラッジャー
基本情報
- タイプ (Type): クィディッチ用のボール
- 所有者 (Owners): クィディッチの試合セットの一部であり、特定の個人所有物ではない。ホグワーツ魔法魔術学校などが所有する。
- 製造者 (Maker): 不明
描述与外观
ブラッジャー (Bludger) は、直径10インチ(約25.4センチメートル)の鉄製のボールで、漆黒の色をしています。その外見は、魔法使いの世界のものではない大砲の弾に例えられるほど、重厚で危険な印象を与えます。試合中は2個のブラッジャーが使用されます。
魔法特性与用途
ブラッジャーには、空中を自律的に飛び回り、最も近くにいる選手をチームに関係なく無差別に攻撃するようにという、原始的で凶暴な魔法がかけられています。その主な目的は、選手を箒から叩き落とし、試合を妨害することにあります。
歴史
七冊の原作小説ではブラッジャーの起源について詳しく語られていません。しかし、関連書籍である『クィディッチ今昔』によれば、その原型は魔法をかけられた飛行する岩、「ブラッドサースティー・ボールダー(血に飢えた巨石)」であったとされています。(クィディッチ今昔)
在故事中的作用
ブラッジャーは、クィディッチというスポーツに内在する暴力性と物理的な危険を象徴する重要な要素です。試合の流れを左右するだけでなく、キャラクターの能力や物語の展開を描写するための小道具としても機能します。
- ドビーの干渉: 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、暴走したブラッジャーがハリーを襲う事件は、ドビーの歪んだ愛情とハリーを守ろうとする必死の試みを示す重要なプロットです。この事件はハリーの腕の骨折と、それに続くギルデロイ・ロックハートの無能な治療(骨抜き)へと繋がり、医務室での重要な会話を盗み聞く機会を生み出しました。
- ビーターの技量: フレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーがブラッジャーを巧みに、かつ創造的に打ち返す様子は、彼らの卓越した飛行技術とチームワーク、そして遊び心のある性格を読者に示します。彼らがチームを去った後のグリフィンドールチームの苦戦は、優れたビーターの重要性を浮き彫りにしています。
- アンブリッジの支配: 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』でウィーズリー家の双子が追放された後、経験の浅いビーターがブラッジャーを制御できず、結果としてハリーが負傷する場面は、ドローレス・アンブリッジの理不尽な支配がホグワーツの健全な学校活動をいかに蝕んでいるかを示す象徴的な出来事です。