ホーンド・サーペントの角

ホーンド・サーペントの角

ホーンド・サーペントの角は、北アメリカに生息する魔法生物、ホーンド・サーペントの額にある角そのもの、あるいはその一部を削り出したものである。この角から作られた杖の芯は非常に強力であり、その素材は繊細な輝きを放つとされている(Pottermore)。ホーンド・サーペント自体は、額に宝石を持ち、川に住む巨大な蛇のような生物として知られている。

ホーンド・サーペントの角は、非常に強力で感知能力に優れた杖の芯として知られている。その魔法的な特性は、所有者との深い結びつきと危険察知能力に集約される。

この杖の芯の歴史は、イルヴァーモーニー魔法魔術学校の創設者であるイゾルト・セイアの物語と深く結びついている (Pottermore)。 アイルランドから北アメリカへ逃れたイゾルトは、マサチューセッツ州のグレイロック山で一匹のホーンド・サーペントと心を通わせた。その後、彼女と夫のジェームズ・スチュワードは、養子であるチャドウィック・ブートウェブスター・ブートのために杖を作った。その際、イゾルトが夢で見た啓示に従い、ホーンド・サーペントから角のかけらをもらい受け、それを芯として杖を制作した。 後にイゾルト自身の杖も、ジェームズによってこの角を芯として作られた。この杖は、パーセルタングを話す叔母ゴームレイス・ゴーントが接近した際に警告音を発し、イゾルトと彼女の家族の命を救った。ゴームレイスとの戦いの後、イゾルトがかけた「眠りの呪文」の影響で杖は機能停止してしまう。イゾルトとジェームズはその杖をイルヴァーモーニーの敷地に埋葬した。すると、翌年にはその場所から未知のスネークウッドの木が生え、その葉は強力な治癒能力を持つようになったという(Pottermore)。 1920年代には、アメリカの杖作りであるシクオボ・ウォルフェが、この芯を用いた精巧な杖を製造していたことで知られている(Pottermore)。

ホーンド・サーペントの角は、『ハリー・ポッター』本編には登場しないが、北アメリカの魔法界の歴史と文化を象徴する重要な魔法アイテムである。