マグル製品不正使用取締局
基本情報
- タイプ (Type): 魔法部部門
- 所在地 (Location): 魔法部本部、第二レベル
- 主な職員 (Key Staff): アーサー・ウィーズリー (局長)、パーキンズ
- 主な職務 (Key Duties): 魔法をかけられたマグル製品の捜査、押収、および規制
概要と歴史
マグル製品不正使用取締局は、魔法法執行部に属する魔法部の小さな部門です。その主な任務は、魔法使いによって違法に魔法をかけられたマグルの品物を追跡し、それらがマグルの手に渡って魔法界の存在を暴露したり、使用者に危害を加えたりするのを防ぐことです。 この局は、魔法部内ではあまり重要視されておらず、しばしば閑職と見なされています。局長であったアーサー・ウィーズリーのオフィスは、窓のない非常に狭い部屋で、書類棚や調査対象のマグル製品(分解されたトースターやゴムのプラグなど)で埋め尽くされていました。この部門の規模は非常に小さく、アーサーと老魔法使いのパーキンズの二人だけで運営されていました。
物語における役割
この部門は、主にウィーズリー家の家長であるアーサー・ウィーズリーの職場として物語に登場します。
- 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』: この局の活動が最も詳しく描かれています。アーサー自身が魔法をかけたフォード・アングリアが空を飛んで多くのマグルに目撃されたことで、彼は自身の部署から厳しい尋問を受けることになりました。また、彼はこの職権を利用して、闇の魔術に関連する品物を隠している疑いのある屋敷への強制捜査を指揮しました。これにはマルフォイの館への捜査も含まれます。
- 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』: クィディッチ・ワールドカップ後の混乱や、アラスター・ムーディの家にあった魔法のかかったゴミ箱の処理など、アーサーがこの局の仕事で多忙を極めている様子が描かれています。
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』: ヴォルデモート卿の復活後、アーサーはその功績とアルバス・ダンブルドアへの忠誠心が認められ、「偽の防衛呪文と防具の発見・没収局」という新設部署の局長に昇進しました。彼の異動後、誰がマグル製品不正使用取締局の責任者となったかは作中では語られていません。
主な取り扱い対象
この局が取り扱った、あるいはその管轄下にあるとされる魔法のかかったマグル製品には以下のようなものがあります。
- 空飛ぶフォード・アングリア
- 噛みつくやかん
- 縮む鍵
- 逆流するトイレ
- アラスター・ムーディのゴミ箱
幕後情報
この部門の存在は、アーサー・ウィーズリーのキャラクターを深く掘り下げる上で重要な役割を果たしています。彼のマグルへの純粋な好奇心と、彼らを保護しようとする強い倫理観を象徴しています。また、魔法界におけるマグルへの偏見(この部門が軽視されていることからも分かる)と、それに対するアーサーの寛容な姿勢という、物語の根底にあるテーマの一つを浮き彫りにしています。