アッシュワインダー

  • 種別 (Classification): 魔法生物 (Beast)
  • 魔法省分類 (Ministry of Magic Classification): XXX(中級者なら対応可能)
  • 原産地 (Native Range): 世界中
  • 特徴 (Key Features): 細長い蛇のような体、輝く赤い目、放置された魔法の炎から生まれる

アッシュワインダーは、長時間監視されずに燃え続けた魔法の炎の燃えさしから生まれる、細く青白い蛇のような魔法生物である。その目は真っ赤に輝いており、非常に特徴的である。 この生物の寿命は極めて短く、わずか1時間しかない。生まれるとすぐに、住居の暗く人目につかない場所を探し、そこへ這っていく。その際には灰色の痕跡を残す。目的地に着くと、アッシュワインダーはそこで卵を産み落とし、直後に崩れて塵となる。

アッシュワインダーの卵は鮮やかな赤色で、触れると灼熱を放つ。もし産み落とされた卵が発見されず、適切な凍結呪文 (Freezing Charm) によって凍結処理されなければ、数分で周囲に引火し、深刻な火災を引き起こす。 凍結された卵は、魔法薬学において価値のある材料となる。

アッシュワインダーに関する最も詳細な記述は、ニュート・スキャマンダーが著した教科書『幻の動物とその生息地』に見られる。 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、アッシュワインダーの卵が間接的に登場する。ロン・ウィーズリーが誤って口にした、ロミルダ・ベインハリー・ポッターのために用意した惚れ薬入りの大鍋チョコレートの効力を語る際、フレッド・ウィーズリージョージ・ウィーズリーが自分たちの店で売っている惚れ薬にもアッシュワインダーの卵が含まれている可能性が示唆されている。

アッシュワインダー (Ashwinder) という名前は、その生態に由来すると考えられる。

  • Ash (灰): 魔法の炎の「灰」から生まれることから。
  • Winder (巻くもの、這うもの): 蛇のように曲がりくねって(wind)進む様子から。