イラクサ酒

イラクサ酒

イラクサ酒は、魔法界で飲まれているアルコール飲料の一種で、その名の通りイラクサを原料として作られる。原作において具体的な色や容器に関する詳細な記述は少ないが、セブルス・スネイプ賢者の石を防衛するために用意した際には、7つのポーション瓶のうちの1つに入っていた。また、ホラス・スラグホーンのオフィスでは、他の高級酒と共に保管されていた。 ルビウス・ハグリッドは、この酒を「気弱な者向けではない (not for the faint-hearted)」と評しており、アルコール度数が高いか、非常に独特な風味を持つことが示唆される。

イラクサ酒の主な用途は、他の酒類と同様に飲用である。しかし、物語の中では特殊な状況下で重要な役割を果たした。

  • 無害な通過手段として:ハリー・ポッターと賢者の石』において、スネイプが仕掛けた魔法の炎を安全に通り抜けるための手段として提供された。このパズルでは、毒薬や前進するための薬と並んで、後退するための安全な選択肢として置かれていた。
  • 社交の潤滑油として: 魔法界のパーティーや個人的な集まりで飲まれる一般的な飲料である。ホラス・スラグホーンは、優れた生徒や重要な客人にこの酒を振る舞うことがあった。

イラクサ酒がいつから存在するかは不明だが、少なくとも1991年にはホグワーツ魔法魔術学校の教授によって重要な仕掛けの一部として使用されており、魔法界では広く知られた飲み物であることがわかる。スラグホーンのような洗練された魔法薬学の専門家がコレクションに加えていることから、一定の品質や評価を持つ酒であると考えられる。

  • イラクサ (Nettle) は、現実世界でもハーブティーやスープ、そして「ネトルワイン」と呼ばれる伝統的なカントリーワインの原料として古くから利用されている。
  • 魔法界においてイラクサは、魔法薬学の基本的な材料でもある。特に、ホグワーツの1年生が最初に習うおできの治療薬の主成分として知られている。