ホグワーツの厨房

ホグワーツの厨房は、大広間の真下に位置する、広大で天井の高い部屋です。その大きさと形状は真上にある大広間と全く同じであり、石造りの壁に囲まれています。壁際には、磨き上げられた銅や真鍮製の鍋やフライパンが天井まで高く積まれています。部屋の一方の端には、大きなレンガ造りの暖炉があります。 厨房の中央には、大広間にある4つの寮のテーブルと全く同じように、4つの長い木製テーブルが設置されています。屋敷しもべ妖精たちはここで調理した料理をテーブルに並べ、それが魔法によって瞬時に真上の大広間の各寮のテーブルへと送られる仕組みになっています。 厨房への入り口は、ハッフルパフの談話室近くの廊下に飾られた、果物鉢の絵画に隠されています。絵の中の大きな緑色の洋ナシをくすぐると、洋ナシはクスクスと笑いながらドアノブに姿を変え、隠された扉が開きます。この入り口は、厨房で働く屋敷しもべ妖精たちのプライバシーを守る役割も果たしています。 歴史的に、厨房はホグワーツの創設者の一人であるヘルガ・ハッフルパフと深い関わりがあるとされています。彼女は、虐げられがちな屋敷しもべ妖精たちに安全な労働環境を提供するため、彼らを厨房に迎え入れたと言われています(Pottermore)。

ホグワーツの厨房は、物語の中でいくつかの重要な出来事の舞台となりました。

厨房は主に一つの広大な空間で構成されており、書物の中で特定の区画や部屋が詳細に描写されることはありません。調理エリア、食事を大広間へ送るための4つのテーブル、そして屋敷しもべ妖精たちの生活空間が一体となっていると考えられます。

  • J.K. ローリングは公式サイト Pottermore を通じて、ヘルガ・ハッフルパフが料理に関する呪文を得意とし、ホグワーツの宴会のレシピの多くを考案したことを明かしています。彼女が屋敷しもべ妖精を厨房に連れてきたのは、彼らが公正に扱われ、虐待されない労働条件を提供するためでした。
  • 映画版では、厨房が登場するシーンは大幅にカットされており、物語におけるその役割(例:必要の部屋の発見など)は別の形で描かれるか、省略されています。(映画版設定)