ボルネオ島 (Borneo)

  • タイプ (Type): 島、魔法生物の生息地
  • 場所 (Location): 東南アジア
  • 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): ナギニ (過去)
  • 主な特徴 (Key Features): 鬱蒼とした熱帯雨林のジャングル

ボルネオ島は、魔法界においても現実世界と同様に東南アジアに位置する広大な島です。そのうっそうと茂るジャングルは、様々な魔法生物の生息地であると考えられていますが、最も注目すべきはヴォルデモート卿の忠実な蛇であり、分霊箱の一つでもあったナギニとの関連です。 ナギニはもともと、血の呪いによって最終的に動物の姿に永久に変身してしまう運命にある人間の女性、マレディクタスでした。彼女はボルネオ(あるいはより広範なインドネシア)のジャングルで、アルカヌス・サーカスの所有者であるスケンダーによって発見され、見世物にされていました。((ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (映画設定))) また、直接的な描写はありませんが、この地域は希少な魔法薬の材料やドラゴンなどの強力な魔法生物に関連する研究の場としても知られていた可能性があります。

ボルネオ島は、『ハリー・ポッター』シリーズ本編の物語には直接登場しません。その役割は、主に『ファンタスティック・ビースト』シリーズを通じて、ナギニという重要なキャラクターの背景を補強することにあります。 この島はナギニの出身地として設定されており、彼女が単なるヴォルデモート卿に仕える邪悪な魔法生物ではなく、悲劇的な運命を背負った一人の人間であったことを示す重要な場所です。この設定は、彼女のキャラクターに深みを与え、読者や観客が彼女に対して抱く印象を大きく変える役割を果たしました。この事実は、本編の出来事から約70年前に遡る物語で明かされています。

作中では、ボルネオ島内部の特定の魔法的な場所(例えば魔法使いの村など)については言及されていません。主に「インドネシアのジャングル」という広範な表現で描写されています。((ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 (映画脚本)))

  • ナギニが元は人間であったという設定は、『ハリー・ポッター』シリーズ完結後に公開された映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』で初めて明かされた、後付け(レトロアクティブ・コンティニュイティ)の設定です。原作小説7冊の中には、彼女の過去を示唆する記述は一切存在しません。
  • J.K. ローリングは、この設定を20年近く温めていたと述べています。((J.K. Rowling 公式Twitter))