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おとり爆弾

基本情報

説明と外観

おとり爆弾は、黒くて角が生えた奇妙な物体で、作中では「肉付きの良い独楽と、とげとげしたヒキガエルを掛け合わせたような」と描写されています。ウィーズリー・ウィザード・ウィーズで販売されている、高度な陽動を目的とした魔法のいたずらグッズです。

魔法的な特性と用途

この道具の主な機能は、陽動です。地面に落とされると、本体は自律的に走り去って物陰に隠れ、数秒後に大きな爆発音を立てると同時に、周囲を覆い尽くすほどの濃い黒煙を噴出させます。この混乱は、使用者が人々の注意をそらして隠密行動を取るための絶好の機会を作り出します。 その有効性から、単なるいたずらグッズとしてだけでなく、実戦的な道具としても高く評価されています。事実、第二次魔法戦争の激化に伴い、魔法省も闇の魔法使いとの戦いに備え、この製品を大量に発注したことがありました。

物語における役割

ハリー・ポッターと謎のプリンス』において、ハリー・ポッターはダイアゴン横丁にあるウィーズリー・ウィザード・ウィーズの店で初めてこの製品を目にし、いくつか購入しました。彼は後に、ドラコ・マルフォイ必要の部屋を使っているのを突き止めるため、見張り役のビンセント・クラッブグレゴリー・ゴイルの注意をそらすためにおとり爆弾の使用を検討しましたが、最終的にはペルー製インスタント煙幕を使用しました。 『ハリー・ポッターと死の秘宝』で、おとり爆弾は極めて重要な役割を果たしました。魔法省に侵入した際、ハリーはドローレス・アンブリッジの執務室に忍び込むためにこれを使用しました。廊下に仕掛けられたおとり爆弾は計画通りに爆発し、大混乱を引き起こしました。この隙に、透明マントを被ったハリーは誰にも気づかれずに執務室へ入り、分霊箱の一つであるサラザール・スリザリンのロケットの捜索を続けることができました。

幕後情報