目录

バイコーンの角

基本情報

記述と外観

バイコーンという魔法生物の角。物語の中では、主に粉末状の「バイコーンの角の粉末」(powdered horn of a Bicorn) として登場する。角そのものの具体的な色や形状についての詳細な記述は、原作小説にはない。 バイコーンは二本の角を持つ生物であり、その名前もラテン語で「二本の角」を意味することに由来する。

魔法的な特性と用途

バイコーンの角の最も知られた用途は、極めて高度な変身薬である複霊薬 (Polyjuice Potion) の重要な材料としてである。『ハリー・ポッターと秘密の部屋』において、複霊薬を調合する際、21日間煮込んだフラックス草に他の材料と共に加えられる。この材料が複霊薬のような強力で複雑な魔薬に使われることは、その希少性や魔法的な効力の高さを示唆している。 6年時のホラス・スラグホーン教授の魔薬の授業では、生徒が自由に使える薬品棚に保管されており、N.E.W.T.レベルの上級クラスでは他の高度な魔薬にも使用される可能性があることが示されている。

歴史

特定の「バイコーンの角」という物品に固有の歴史は存在しない。しかし、魔薬の材料としては古くから知られており、特に複霊薬のような変身を伴う魔薬の歴史において重要な役割を果たしてきたと考えられる。

物語における役割

ハリー・ポッターと秘密の部屋』において、バイコーンの角は物語の重要な要素として登場する。ハーマイオニー・グレンジャースリザリン寮に侵入するために複霊薬を調合する際、必要な材料の一つとして挙げた。彼女はセブルス・スネイプの研究室からこの材料を盗み出す計画を立て、ハリー・ポッターロン・ウィーズリーが陽動役を務めた。この一連の出来事は、3人が規則を破って大きなリスクを負う重要な場面である。 『ハリー・ポッターと謎のプリンス』では、ホグワーツの生徒用薬品棚に常備されている材料として名前が挙がり、魔法界における一般的な(ただし価値のある)魔薬材料としての側面が描かれている。

幕後情報