パックワジは、北アメリカ原産の魔法生物であり、ヨーロッパのゴブリンと遠い血縁関係にあるとされています。身長は約60センチメートルほどで、灰色がかった肌と大きな耳が特徴です。彼らは極めて独立心が強く、ずる賢い性質を持ち、人間全般(魔法使いとノー・マジの両方)を信用していません。 彼らは独自の強力な魔法を操り、武器として毒を塗った矢を使用するため、非常に危険な存在と見なされています。人間を森の中へ誘い込んで崖から突き落としたり、一度に複数の人間を矢で射抜いたり、獲物をストーキングしたりすることが知られています。(Pottermore)
パックワジは、北アメリカの魔法使いコミュニティとしばしば緊張関係にありますが、イルヴァーモーニー魔法魔術学校の創設において重要な役割を果たしました。この情報はすべて J.K. ローリング が執筆したウェブサイト Pottermore で明かされたものです。
パックワジは、『ハリー・ポッター』シリーズの原著小説七冊には登場しません。彼らに関する詳細な設定は、主に Pottermore を通じて提供されました。 また、映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、サーカス・アルカナスで見世物にされている複数のパックワジが登場しました。(映画設定)
「パックワジ (Pukwudgie)」という名前と存在は、北アメリカのネイティブ・アメリカン、特にワンパノアグ族の伝承に由来します。伝承におけるパックワジは、森に住むトリックスター的な存在で、人間に悪戯をしたり、時には危険な存在として描かれたりします。J.K. ローリングによる魔法界のパックワジは、この伝承の設定を色濃く反映しています。