第一の課題 (The First Task) とは、1994年から1995年にかけてホグワーツ魔法魔術学校で開催された三校対抗試合における最初の競技である。この課題の目的は、各校の代表選手が巣を守る母ドラゴンと対峙し、そのドラゴンが守っている金色の卵を奪取することであった。この課題は、選手の勇気と、危険な状況下で冷静に魔法を操る能力を試すものである。
規則では、選手は課題の内容を事前に知ることは許されていなかったが、実際にはすべての選手がドラゴンの存在を事前に知っていた。ハリー・ポッターはルビウス・ハグリッドからこっそりとドラゴンを見せてもらい、その後、公平を期すためにライバルであるセドリック・ディゴリーにもその情報を伝えた。イゴール・カルカロフとオリンペ・マクシームも、それぞれ自校の代表選手であるビクトール・クラムとフラー・デラクールに情報を流していた。 ハリーは、アラスター・ムーディ(正体はバーテミウス・クラウチ・ジュニア)から、自身の飛行技術を活かすよう巧妙に助言された。これを受け、彼はハーマイオニー・グレンジャーの助けを借りて、呼び寄せ呪文「アクシオ」を必死に練習した。
ハリー・ポッターとビクトール・クラムは、それぞれ40点を獲得し、同点で一位となった。選手たちが手に入れた金色の卵は、水中で開けることによって第二の課題の謎を解くための手がかりとなる、気味の悪い歌を奏でた。