グレイルック山
基本情報
- タイプ: 山脈、イヴァーモーニー魔法魔術学校の所在地
- 場所: アメリカ合衆国、マサチューセッツ州
- 所有者 / 住民: イヴァーモーニー魔法魔術学校の教職員および生徒、各種の魔法動物
記述と歴史
グレイルック山は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に実在する最高峰の山であり、北米の魔法界における最も重要な場所の一つです。この山の存在および魔法界との関連は、ハリー・ポッターシリーズ本編の7冊には一切登場せず、その設定はすべてJ.K.ローリングがウェブサイト「ポッターモア」で発表した「北米の魔法」シリーズに由来します (Pottermore)。 山頂には、北米で最も権威のある魔法学校、イヴァーモーニー魔法魔術学校が隠されています。学校は、アイルランド出身の魔女イゾルト・セイアと、彼女のノー・マジの夫ジェームズ・スチュワードによって17世紀に設立されました。当初は小さな花崗岩のコテージでしたが、生徒の増加に伴い、壮大な城へと姿を変えていきました。 グレイルック山全体が、ノー・マジの侵入を防ぐための複雑で強力な魔法によって守られています。これらの魔法には、侵入しようとするノー・マジの記憶を曖昧にさせ引き返させる呪文や、山頂を常に厚い霧で覆い隠す魔法などが含まれます。これにより、山頂にある城の存在は完全に秘匿されています。また、この山には友好的な魔法動物であるパックワジのウィリアムを含む、多くの魔法生物が生息しているとされています (Pottermore)。
物語における役割
グレイルック山は、ハリー・ポッターの原作小説には登場しないため、物語本編での直接的な役割はありません。 この場所の重要性は、ファンタスティック・ビーストシリーズに代表される、北米の魔法界を描くための世界観構築にあります。英国におけるホグワーツ魔法魔術学校がスコットランドのハイランド地方に隠されているのと同様に、グレイルック山はアメリカの魔法教育の中心地としての役割を担っています。これにより、魔法界が英国だけでなく、世界中に広がっていることが示されました。映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では、登場人物たちがイヴァーモーニー魔法魔術学校について言及する場面があり、その所在地としてグレイルック山の名が間接的に示唆されています(映画設定)。
既知の区域
- イヴァーモーニー魔法魔術学校: グレイルック山の山頂に位置する魔法学校の城。4つの寮(サンダーバード、ワンプス、角水蛇、パックワジ)が存在します (Pottermore)。
舞台裏情報
- グレイルック山の設定は、2016年にJ.K.ローリングが「ポッターモア」上で発表した「北米の魔法」という一連の短編記事で初めて詳細に明かされました。これは、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズの公開に先立ち、アメリカの魔法界の歴史と文化をファンに紹介するために書かれたものです。
- この場所のモデルとなったグレイルック山は、マサチューセッツ州に実在する山です。実在の場所を魔法界の舞台とすることで、物語にリアリティを与えています。