スネークウッド
基本情報
- タイプ: 杖の木材
- 主な所有者: サラザール・スリザリン
説明と外観
スネークウッドは、魔法界で知られる杖の木材の中でも特に希少で高価なものの一つです。その名前は、蛇の皮を彷彿とさせる独特の木目に由来すると考えられています。(Pottermore)
魔法的な特性と適性
スネークウッドの杖は、その所有者としてパーセルマウス(蛇語を解する者)を強く好むという、非常に特徴的な性質を持っています。この木材は闇の魔術に長けているという広く知られた評判があり、使い手を選ぶ気難しい杖となります。多くのスネークウッドの杖は、暗い性質を持たない魔法の使用を拒否することさえあるとされています。(Pottermore) この杖に選ばれる魔法使いは、決断力があり、力強く、そしてしばしば「目的のためには手段を選ばない」というスリザリン寮的な気質を持つ人物です。気弱な魔法使いや、善意のみで行動する者には向かない木材です。(Pottermore)
歴史
歴史上最も有名なスネークウッドの杖は、ホグワーツ魔法魔術学校の四人の創設者の一人、サラザール・スリザリンが所有していたものです。彼の杖はスネークウッドでできており、芯材には彼自身が飼っていたバジリスクの角のかけらが用いられていました。(Pottermore) この強力な杖はスリザリンの死後、その子孫であるゴーンと家に代々受け継がれましたが、最終的にイゾルト・セイアの手に渡りました。彼女は闇の魔術の道具であるこの杖を忌避し、アメリカへ渡った後、後にイルヴァーモーニー魔法魔術学校となる場所の敷地内に埋めました。(Pottermore) 杖が埋められた場所からは、魔法界で知られていない種類のスネークウッドの木が育ちました。その木の葉は、強力な治癒の特性を持つことが発見され、いかなる試みによっても剪定したり枯らしたりすることができない魔法の木として知られるようになりました。(Pottermore)
物語における役割
スネークウッドという木材は、『ハリー・ポッター』シリーズの原作小説7冊の中では直接言及されていません。しかし、この木材はサラザール・スリザリンの遺産や、北米のイルヴァーモーニー魔法魔術学校の創設史において、重要な背景設定として存在しています。(Pottermore)
舞台裏情報
- スネークウッドに関するすべての公式情報は、J.K.ローリングがウェブサイト「Pottermore」(現在のWizarding World)で発表した追加設定に基づいています。
- 現実世界のスネークウッド(学名: Brosimum guianense)は、その名の通り蛇の鱗のような独特の美しい木目を持つことで知られる、非常に硬く重い希少な木材です。