スリーキージーの万能ヘアーポーション

• タイプ (Type): 魔薬
• 所有者 (Owners): ポッター家 (Potter family), ハーマイオニー・グレンジャー (Hermione Granger) (使用者として)
• 製造者 (Maker): フリーモント・ポッター (Fleamont Potter) （Pottermore）

原作小説では、このポーション自体の色、粘度、または容器についての具体的な記述はありません。その効果から、液体状の整髪料であると推測されます。

スリーキージーの万能ヘアーポーションは、魔法の整髪料です。その主な機能は、扱いにくい髪やくせ毛をなめらかに整え、スタイリングしやすくすることです。 このポーションを使用すると、髪は「なめらかでつややかに」なり、複雑なヘアスタイルにまとめることが可能になります。ハーマイオニー・グレンジャーが彼女の普段はもじゃもじゃの髪を、優雅なシニヨンに結い上げるために使用したことから、その強力な効果が示されています。製品名にある「万能」という言葉は、様々な髪質やスタイルに対応できることを示唆しています。

このポーションは、ハリー・ポッターの父方の祖父であるフリーモント・ポッターによって発明されました。（Pottermore） フリーモントは、ポッター家に代々伝わる、どうしようもなくまとまらない髪を何とかするためにこの薬を開発し、商品化しました。この「スリーキージーの万能ヘアーポーション」は商業的に大成功を収め、ポッター家が保有していた財産を4倍に増やしました。フリーモントは引退時に会社を高値で売却し、その莫大な利益がジェームズ・ポッター、そして最終的にハリー・ポッターへと受け継がれる遺産の基盤となりました。（Pottermore）

このポーションが最も顕著に登場するのは、ハリー・ポッターと炎のゴブレットにおいてです。ハーマイオニー・グレンジャーは、クリスマス・ダンスパーティ (Yule Ball) のためにこのポーションを使い、普段のもじゃもじゃの髪を見事にスタイリングしました。 彼女の変身はハリー・ポッターやロン・ウィーズリーを含む多くの生徒を驚かせ、彼女の勤勉なイメージとは異なる一面を際立たせる重要な場面となりました。また、このポーションの存在は、魔法界における化粧品や日用品といった、日常生活に根差した魔法の一例を示しています。

• フリーモント・ポッターがこのポーションの発明者であるという事実は、原作小説にはなく、J.K.ローリングが公式サイト「Pottermore」で明らかにした設定です。
• この背景情報は、原作では詳しく語られなかったポッター家の莫大な富の源泉について、正典としての説明を与えるものとなっています。