テリー・ブート

テリー・ブート (Terry Boot) は、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒で、ハリー・ポッターと同学年です。レイブンクロー寮に所属し、知的好奇心が旺盛な性格で知られています。彼はダンブルドア軍の忠実なメンバーであり、第二次魔法戦争におけるホグワーツの戦いにも勇敢に参加しました。

テリー・ブートは1991年にホグワーツ魔法魔術学校に入学し、組分け帽子によってマイケル・コーナーアンソニー・ゴールドスタインらと共にレイブンクロー寮に組分けされました。 彼の活動が特に描かれるのは5年生の時です。ドローレス・アンブリッジによる抑圧的な教育に対抗するため、彼はハーマイオニー・グレンジャーが組織したダンブルドア軍 (D.A.) の創設メンバーの一人となりました。ホッグズ・ヘッドで行われた最初の会合に参加し、ハリーがヴォルデモート卿から生き延びた話に強い関心を示しました。また、D.A.の参加者リストの羊皮紙にかけられた、裏切り者を罰するための呪いについてハーマイオニーから説明された際には、非常に感銘を受けていました。彼は必要の部屋で行われた訓練に熱心に参加し、多くの防衛呪文を学びました。 6年生の時には、ホラス・スラグホーン教授が新たに立ち上げた「スラグ・クラブ」の最初の会合に招待されました。これは、彼がO.W.L.試験の魔法薬学で「優 (Exceeds Expectations)」の成績を収めたためと考えられますが、スラグホーン自身はなぜ彼を招待したか覚えていない様子でした。この会合で彼はスラグホーンに強い印象を残すことはできませんでした。 7年生の時、セブルス・スネイプが校長となり、カロー兄弟が実権を握る暗黒時代のホグワーツに留まりました。ホグワーツの戦いの直前、ハリーがレイブンクローの髪飾りを探しにレイブンクローの塔を訪れた際に、彼はその場に居合わせました。しかし、アレクト・カローが放った呪文によって気絶させられてしまいます。意識を取り戻した後は、ホグワーツの戦いにD.A.のメンバーとして参加し、死喰い人たちと戦いました。

  • 外貌: 原作において、テリー・ブートの外見に関する具体的な記述はありません。
  • 性格: 彼は典型的なレイブンクロー生であり、強い知的好奇心を持っています。ハリーの過去の経験やハーマイオニーの高度な魔法に素直に感心する様子が見られます。また、ダンブルドア軍への参加やホグワーツの戦いでの奮闘は、彼の勇敢さとダンブルドアやハリーへの忠誠心の表れです。

彼はN.E.W.T.レベルに進級したことから、有能な若い魔法使いであったことがうかがえます。

  • 魔法薬学 (Potions): O.W.L.試験で「優 (Exceeds Expectations)」という優秀な成績を収めており、この科目を得意としていたようです。
  • 闇の魔術に対する防衛術 (Defence Against the Dark Arts): ダンブルドア軍での訓練を通じて、エクスペリアームス (武装解除呪文) やステューピファイ (失神呪文) を含む、実用的な防衛呪文を多数習得しました。
  • 決闘 (Dueling): ホグワーツの戦いに参加したことから、D.A.で学んだスキルを実際の戦闘で応用する能力があったことを示しています。
  • (Wand): 彼はを所有していましたが、その芯、木材、長さといった詳細は不明です。
  • テリー (Terry): ラテン語の姓「Terentius」に由来する男性名「Terence」の一般的な愛称です。「滑らかな」や「優しい」といった意味合いがあります。
  • ブート (Boot): 英語圏の一般的な姓で、履物の一種である「ブーツ」を指します。J.K. ローリングがしばしば用いる、ありふれた日用品に由来する名前の一つです。
  • テリー・ブートは、J.K. ローリングが『ハリー・ポッターと賢者の石』を執筆する前に作成した、ハリーの同学年となる40人の生徒リスト(通称「オリジナル・フォーティー」)に含まれていた一人です。(Pottermore)
  • 映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』では、俳優のケビン・メトロポリス (Kevin Metropolis) がテリー・ブート役を演じました。(映画版設定)