ピアーズ・ポルキス

ピアーズ・ポルキスは、ダドリー・ダーズリーの親友であり、彼が率いるいじめっ子グループの主要メンバーです。マグルであり、物語の序盤において、ダーズリー家でのハリー・ポッターの不遇な子ども時代を象徴するキャラクターの一人として登場します。

ピアーズはプリベット通りの近所に住んでおり、ダドリー・ダーズリーとは非常に親しい間柄です。ダドリーとその仲間たちと共に、頻繁にハリー・ポッターを追い回していじめる「ハリー狩り」という遊びに興じていました。 ダドリーの11歳の誕生日には、ダーズリー一家とハリーと共に動物園へ同行します。爬虫類館で、ハリーがブラジル産ボアコンストリクターと話しているのを目撃し、その後、蛇の水槽のガラスが不可解に消失する事件に遭遇してダドリーと共に恐怖に陥りました。この出来事について、ハリーが蛇と話していたとバーノン・ダーズリーに告げ口した張本人であり、結果的にハリーが罰を受ける原因を作りました。 ホグワーツ魔法魔術学校に入学したハリーとはその後接点がなく、物語から姿を消します。

外見

  • 原作では「ネズミのような顔をしたやせた少年」と描写されています。

性格

  • リーダーであるダドリーに常に追従する、典型的な子分タイプのいじめっ子です。彼はハリーを苦しめることを楽しんでおり、ダドリーがハリーを標的にすると、ピアーズはいつもハリーの両腕を押さえつける役目を担っていました。また、ハリーがダーズリー夫妻に罰せられるように、すぐに告げ口をするずる賢さも持ち合わせています。

マグルであるため、魔法に関する能力は一切持っていません。

  • Piers: ギリシャ語で「石」や「岩」を意味する「ペトロス (Petros)」に由来する名前「ピーター (Peter)」の中世フランス語形です。これは一般的なイギリスの男性名であり、キャラクターに特別な寓意を持たせたものではないと考えられます。
  • Polkiss: J・K・ローリングによる造語の可能性が高い姓です。やや不快な響きを持つ姓として、彼のいじめっ子というキャラクター性を補強しているのかもしれませんが、明確な語源は不明です。
  • 映画『ハリー・ポッターと賢者の石』では、俳優のジェイソン・ボイド (Jason Boyd) がピアーズ・ポルキス役を演じました。(映画版)