高級魔法用具店ダービシュ・アンド・バングズ
基本信息
- タイプ (Type): 魔法用具店
- 場所 (Location): ホグズミード村のハイ・ストリート
- 所有者 / 居住者 (Owner/Residents): 不明。店名からダービシュ氏とバングズ氏の共同経営と推測される。
- 主な特徴 (Key Features): 各種の魔法用具の販売および修理。
記述と歴史
高級魔法用具店ダービシュ・アンド・バングズ (Dervish and Banges) は、魔法使いの村ホグズミードのハイ・ストリートの端に位置する専門店である。この店の主な業務は、忍びの術発見器のような魔法機器や道具を販売し、また故障したものを修理することである。 店の外観に関する詳細な描写は少ないが、ショーウィンドウには様々な魔法の品物が展示されている。特に印象的なのは、かつてクィディッチで使用されていた希少な魔法生物、金のスニジェットが生きたまま展示されていたことである。この事実は、店が非常に珍しく価値のある品物を取り扱っていることを示唆している。 店の歴史は定かではないが、ホグズミードの主要な商店の一つとして長く営業していると考えられ、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒や近隣の魔法使いにとって、魔法用具の調達やメンテナンスに欠かせない場所となっている。
物語における役割
ダービシュ・アンド・バングズは、物語の中でいくつかの重要な場面で言及されている。
- 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』: ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーが初めてホグズミードを訪れた際にこの店の存在が紹介される。ロン・ウィーズリーは、ハリーの誕生日に贈った忍びの術発見器が誤作動を繰り返すため、この店に持ち込んで修理してもらってはどうかと提案した。また、ハリーは店のウィンドウで、捕獲された本物の金のスニジェットが羽ばたいているのを目撃する。
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』: ルシウス・マルフォイがコーネリウス・ファッジに対し、魔法省に侵入しようとして逮捕された不死鳥の騎士団のメンバー、スタージス・ポドモアについて嘘の説明をする際に、この店の名前を利用した。マルフォイは、ポドモアが「ダービシュ・アンド・バングズで買ったという触れ込みの、穴のあいた欠陥品の坩堝」を自分に売りつけようとしていたと主張し、彼の魔法省への侵入を個人的な商売トラブルであるかのように偽装した。
既知の区域
- 店頭ウィンドウ (Shopfront Window): 店の正面にあり、様々な魔法道具が展示されている。最も注目すべき展示品は、ガラスケースの中で羽ばたいていた生きた金のスニジェットである。
- 店内 (Interior): 魔法用具の販売と修理が行われる主要な空間。具体的な内装の描写はないが、多種多様な魔法機器が陳列されていると推測される。
舞台裏情報
- ダービシュ・アンド・バングズという店名は、回転舞踊で知られるイスラム神秘主義の一派「ダーヴィッシュ」と、英語の姓「バングズ (Banges)」を組み合わせたものかもしれない。(ゲーム設定)
- 映画版では、ホグズミードのセットの一部として店の外観が登場し、村の雰囲気を構成する要素となっているが、物語の中心的な場所としては描かれていない。(映画設定)
- いくつかの『ハリー・ポッター』関連のビデオゲームでは、プレイヤーがアイテムを購入できる店として登場することがある。(ゲーム設定)