ウィンボーン・ワスプス (Wimbourne Wasps)
基本情報
歴史と功績
ウィンボーン・ワスプスは、1312年に創設された、英国とアイルランドのクィディッチリーグで最も成功したチームの一つです。その歴史を通じて、リーグ優勝カップを少なくとも18回獲得し、ヨーロピアン・カップでも2度の優勝を誇る強豪として知られています。 チームのシンボルはスズメバチであり、これはチーム名とローブのデザインに反映されています。選手のローブは黒地に水平の黄色い縞模様が入っており、胸にはスズメバチの紋章が描かれています。 彼らのファンは「Stingers」(刺す者たち)として知られ、対戦相手のチェイサーがペナルティショットを打つ際に、スズメバチの羽音のように大きな音を立てて相手の集中を乱そうとすることで有名です。(クィディッチ今昔) チャドリー・キャノンズとは長年にわたるライバル関係にあります。
著名な選手
物語における言及
このチームは、主に『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で言及されます。クィディッチ・ワールドカップの会場で、元選手のルード・バグマンがハリー・ポッターたちに会った際、自らがワスプスの伝説的なビーターであったこと、そして宿敵チャドリー・キャノンズを打ち負かした栄光の日々を懐かしそうに語りました。この言及は、魔法界におけるクィディッチの豊かな歴史と文化を読者に示す役割を果たしています。
名前の由来
- Wimbourne: チームの拠点であるイングランド南西部ドーセット州に実在するマーケットタウン「ウィンボーン・ミンスター (Wimbourne Minster)」に由来すると考えられています。
- Wasps: 英語で「スズメバチ」を意味します。これはチームの攻撃的で素早いプレースタイルや、ファンが立てる羽音のような応援スタイルを象徴しています。
舞台裏情報
- ウィンボーン・ワスプスに関する詳細な情報のほとんどは、J.K. ローリングが執筆したコンパニオンブック『クィディッチ今昔』に記載されています。
- 同書には、ワスプスのビーターが試合中にカブを打ってチャドリー・キャノンズのシーカーを気絶させたという、真偽不明の逸話もユーモラスに紹介されています。これは両チームの激しいライバル関係を示すエピソードです。