クィディッチ・カップ
基本情報
- タイプ (Type): トロフィー
- 製作者 (Maker): 不明
記述と外観
クィディッチ・カップは、銀色に輝く大きなカップであり、両側には取っ手がついている。その台座には、過去の優勝チームの名前が刻まれた小さなプレートが取り付けられている。ハリー・ポッターが初めてトロフィー室でこのカップを目にしたとき、過去7年連続でスリザリン寮の名前が刻まれているのを確認した。 カップそのものは、ホグワーツのトロフィー室に保管されており、その年の優勝寮が決まると、新しい優勝チームの名前が刻まれ、一年間その寮の談話室に飾られることが許される場合がある。
魔法の特性と用途
クィディッチ・カップ自体に特殊な魔法の能力があるという記述はない。その最も重要な役割は、ホグワーツにおける最も権威あるスポーツの栄誉を象徴することである。
歴史
クィディッチ・カップはホグワーツの長い歴史の中で、毎年最も優れたクィディッチチームに授与されてきた。
- ハリー・ポッター入学以前: ハリー・ポッターが入学する前の7年間は、スリザリン寮が連続でカップを独占していた。トロフィー室には、過去の優勝者としてジェームズ・ポッターやミネルバ・マクゴナガルの名前も刻まれている。
- 1994-1995年度: 三大魔法学校対抗試合の開催に伴い、この年のクィディッチリーグは中止された。
- 1995-1996年度: ハリー・ポッターとフレッド・ウィーズリー、ジョージ・ウィーズリーがドローレス・アンブリッジによってチームから追放されるという困難に見舞われながらも、グリフィンドールはカップを勝ち取った。
- 1996-1997年度: ハリーがキャプテンとなり、困難なシーズンを乗り越え、グリフィンドールは再びカップを手にした。
物語における役割
クィディッチ・カップは、物語全体、特にホグワーツでの学園生活を描写する上で重要な役割を果たす。
- プロットの推進力: カップをめぐる争いは、各巻における学園生活のサブプロットとして機能し、読者に興奮と緊張感を提供する。カップが中止される年は、より大きな事件が起きていることを示唆する役割も果たしている。
舞台裏情報
- 映画版では、クィディッチ・カップは非常に精巧で、塔のような複雑なデザインで描かれている。これは原作のシンプルな銀のカップという記述とは異なる、映画独自の解釈である。(映画設定)