ハイダビハインド
基本情報
外見と習性
ハイダビハインドは、背が高く痩せこけた、銀色の毛を持つ魔法生物です。その姿は「骨張った銀髪の熊」に似ていると描写されています。(Pottermore) この生物は夜行性であり、人間やそれに類する生物を好んで捕食するため、非常に危険です。最大の特徴は、驚異的な柔軟性を持ち、ほぼあらゆる物体の背後に完全に身を隠すことができる能力です。この能力により、獲物や敵から姿をくらますことができ、目くらまし術を使ったかのように見えなくなります。
歴史と作中での言及
ハイダビハインドは、J.K. ローリングによる原作小説七部作には登場しません。その存在は、主に北アメリカの魔法界に関する追加情報で明らかにされています。
- イルヴァーモーニー魔法魔術学校の創設史: イルヴァーモーニー魔法魔術学校の創設者の一人であるイソル・セイアと、その夫であるノーマジ(マグル)のジェームズ・スチュワードが、マサチューセッツ州の森でこの生物に遭遇しました。ハイダビハインドは夫妻の子供を狙いましたが、パックワジのウィリアムによって撃退されました。(Pottermore)
- ニュート・スキャマンダーのトランク: 1926年、魔法動物学者のニュート・スキャマンダーは、彼の魔法のトランクの中に一匹のハイダビハインドを保護していました。(映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』脚本)
名前の由来
この生物の名前は、英語の “Hide behind” (〜の後ろに隠れる) をそのままつなげたものです。これは、どんな物体の背後にも隠れることができるという、その最も顕著な能力を直接的に表しています。
幕後情報
ハイダビハインドは、北アメリカの木こりたちの間で語り継がれてきた伝説上の生物「フィアサム・クリッター」(Fearsome Critter) の一種に基づいていると考えられます。伝承におけるハイダビハインドもまた、決してその姿を直接見ることができない、木の背後に隠れる怪物として知られています。