ブロンズ
基本情報
- タイプ: 金属、レイブンクロー寮の象徴色
- 所有者: レイブンクロー寮 (ロウェナ・レイブンクローによって制定)
- 製造者: 該当なし
記述と外観
ブロンズ(青銅)は、銅を主成分とする合金であり、赤みがかった茶色や黄金色の光沢を持つ金属です。魔法界において、この色は特にホグワーツ魔法魔術学校の四大寮の一つであるレイブンクロー寮の象徴として知られています。 レイブンクロー寮の寮の色は青とブロンズであり、この配色は寮の旗、生徒たちの制服の装飾(ネクタイやマフラーなど)、そして大広間に飾られる寮の得点を示す砂時計の宝石などに用いられています。ブロンズの色は、しばしば知性、学識、そして叡智を象徴するものと解釈されます。
魔法的特性と用途
ブロンズ自体に特別な魔法的性質が普遍的に存在するわけではありませんが、特定の魔法的装置や物品の素材として使用されることがあります。
- レイブンクローの談話室の鷲のノッカー: レイブンクローの談話室の入り口には、合言葉の代わりに知的な挑戦を課す魔法の鷲の形をしたブロンズ製のノッカーが設置されています。訪問者が扉を叩くと、この鷲は問いかけ(なぞなぞ)を発し、正しく答えられた者だけが中に入ることを許されます。このノッカーは、寮の価値観である「知恵」を体現した魔法装置です。
- レイブンクローの髪飾り: ロウェナ・レイブンクローが遺した伝説の髪飾りは、ハリー・ポッターが必要の部屋で発見した際、「黒ずんだ金属」と描写されており、その素材はブロンズであった可能性が示唆されています。この髪飾りは後にヴォルデモート卿によって分霊箱の一つにされました。
歴史
ブロンズがレイブンクロー寮の色として採用されたのは、ホグワーツ創設者の一人であるロウェナ・レイブンクローの時代にまで遡ります。四大元素との関連において、鷲を象徴とするレイブンクローが「空気」を司るとされることから、空の色である青と、大地の金属であるブロンズが組み合わされたと考えられています。この伝統は、1000年以上にわたって受け継がれてきました。
物語における役割
ブロンズは、主にレイブンクロー寮のアイデンティティを視覚的に確立するための重要な要素として機能します。物語を通じて、グリフィンドールの緋色と金、スリザリンの緑と銀、ハッフルパフの黄色と黒と並び、ホグワーツの寮制度と生徒たちの帰属意識を象徴する役割を担っています。 特に『ハリー・ポッターと死の秘宝』では、ハリー・ポッターがレイブンクローの談話室を訪れる場面で、前述のブロンズ製の鷲のノッカーが重要な役割を果たし、寮の知的な性質を具体的に示す装置として登場しました。
幕後情報
- 原作と映画の相違点: 原作小説ではレイブンクロー寮の色は一貫して青とブロンズですが、ワーナー・ブラザースによる映画シリーズでは青と銀に変更されました。(映画設定)。この変更は、公式商品やその後の多くの関連メディアにも引き継がれており、原作ファンと映画ファンの間でしばしば議論の的となります。原作の支持者は、ブロンズが銀よりもユニークで、寮の象徴である鷲(ワシ)の色合いとも調和していると主張しています。