ミムブルス・ミムルトニア

ミムブルス・ミムルトニア

ミムブルス・ミムルトニアは、非常に珍しい魔法植物です。その外見は、棘の代わりに脈打つおできのようなものでびっしりと覆われた、小さな灰色のサボテンに似ています。植物全体がまるで内臓のように、ゆっくりと不気味に脈動しているのが特徴です。 その奇妙な見た目から、魔女週刊誌はこの植物を「今年最も醜い植物コンテスト」の候補に挙げようとしたことがあります。

この植物の最も顕著な特徴は、その精巧な防御機構にあります。危険を察知したり、物理的に突かれたりすると、おできの一つが裂け、臭液 (Stinksap) と呼ばれる液体を大量に噴射します。

  • 臭液 (Stinksap) の性質:
    • 色と粘性: 濃い緑色で、粘り気があります。
    • 匂い: 腐った肥料のような、強烈で不快な悪臭を放ちます。
    • 毒性: 毒性はありませんが、その悪臭はなかなか消えません。

この防御機構は非常に効果的で、潜在的な捕食者や脅威を遠ざける役割を果たします。

ミムブルス・ミムルトニアは、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で重要な役割を果たします。

  • 名前の由来: “Mimbulus” は、古風な英語で「気取って話す、もぐもぐ言う」を意味する “mimble” に由来する可能性があります。これは、植物が絶えず脈動する様子を表現しているのかもしれません。 “mimbletonia” は、J.K. ローリングによるラテン語風の造語と考えられます。
  • 映画での描写: 映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』では、原作同様、ネビルホグワーツ特急でこの植物を披露するシーンが描かれています。(映画設定)