太った婦人

太った婦人 (The Fat Lady) は、ホグワーツ城の7階にあるグリフィンドール寮の談話室への入り口を守る魔法の肖像画です。彼女はピンク色の絹のドレスをまとった太った女性として描かれており、寮に入ることを希望する者に対して合言葉を要求する番人としての役割を担っています。合言葉が正しく伝えられると、彼女の肖像画が扉のように前方にスイングして通路が現れます。 物語の中で、彼女は忠実な番人であると同時に、時として気難しく、特に夜遅くに起こされることを嫌う性格として描かれています。彼女の最も重要な役割は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で描かれ、脱獄したシリウス・ブラックがグリフィンドール塔に侵入しようとした際に、彼に立ち向かい襲撃されました。

太った婦人は肖像画であるため、彼女の生前の人生については一切不明です。作中での彼女の「人生」は、ホグワーツの番人としての役割に限定されています。

  • 外貌: 彼女は、その名の通り「非常に太った女性」として描かれています。ピンク色の絹の豪華なドレスを身に着けています。
  • 性格: 職務に忠実で、グリフィンドール寮の生徒たちの安全を守るという使命感を持っています。その一方で、非常に気難しい一面もあり、特に夜中に叩き起こされたり、合言葉を何度も間違えられたりすると不機嫌になります。歌を歌うのが好きですが、その歌唱力はあまり高くないようです。友人のバイオレットとのおしゃべりやお酒を楽しむなど、人間らしい一面も持ち合わせています。シリウス・ブラックに立ち向かった際には、恐怖を感じながらも寮を守ろうとする勇敢さを見せました。

太った婦人自身が魔法を使うわけではありませんが、彼女が存在する魔法の肖像画は、ホグワーツにかけられた強力な魔法の産物です。

  • 会話と移動: 彼女は知覚力を持ち、人間と流暢に会話することができます。また、自分の肖像画の額縁から抜け出し、城内の他の肖像画へと移動することが可能です。この能力は、シリウス・ブラックに襲われた際に逃げるために使われました。
  • 番人としての機能: 彼女の肖像画は、グリフィンドールの談話室への唯一