グリフィンドール

グリフィンドール寮は、ホグワーツ魔法魔術学校の4人の創設者の一人、ゴドリック・グリフィンドールによって創設された。彼は何よりも生徒の勇気と決断力を重んじた。寮の象徴である獅子と、緋色と金色の寮カラーは、これらの価値を反映している。 グリフィンドールの談話室と寝室は、城の7階にあるグリフィンドール塔の中に位置する。入口は「太ったレディ」の肖像画で隠されており、入るためには正しい合言葉を告げなければならない。談話室は居心地の良い円形の部屋で、ふかふかした肘掛け椅子、暖炉、そして緋色のタペストリーで飾られている。男女の寝室は、それぞれ別の螺旋階段を上った先にある。男子が女子の寝室に入ろうとすると、階段が滑り台に変わるという魔法がかけられている。 歴史的に、グリフィンドール寮はサラザール・スリザリンが創設したスリザリン寮としばしば対立関係にある。この対立は、純血の魔法使いのみを教育すべきだと主張したスリザリンと、マグル生まれの生徒も受け入れるべきだと考えたグリフィンドールとの間の意見の相違に端を発している。この思想の違いから、グリフィンドールは組分け帽子グリフィンドールの剣という二つの重要な遺物を残した。これらは、真のグリフィンドール生が必要とする時に現れると言われている。

グリフィンドール寮は、物語の中心人物であるハリー・ポッターロン・ウィーズリーハーマイオニー・グレンジャーが所属する寮であり、シリーズを通じて物語の主要な舞台となる。グリフィンドールの生徒たちは、困難に立ち向かう勇気や友情の重要性を象徴する存在として描かれることが多い。 アルバス・ダンブルドアミネルバ・マクゴナガルといった強力な魔法使いもグリフィンドール出身であり、寮は不死鳥の騎士団ダンブルドア軍団の多くのメンバーを輩出している。第二次魔法戦争のクライマックスであるホグワーツの戦いでは、多くのグリフィンドール生が城に残り、ヴォルデモート卿と彼の死喰い人たちに勇敢に立ち向かった。特に、ネビル・ロングボトム組分け帽子からグリフィンドールの剣を引き抜き、ヴォルデモート分霊箱の一つである蛇のナギニを破壊したことは、グリフィンドール生の勇気を象徴する重要な場面である。

  • J.K. ローリングによると、グリフィンドールは四大元素のうち「火」に対応している。(Pottermore)
  • 作者はインタビューで、グリフィンドールが重んじる資質は、彼女自身が最も称賛するものであると述べている。
  • 映画版では、「太ったレディ」の肖像画の女優がシリーズ途中で変更されている。(映画設定)