シェーマス・フィネガン (Seamus Finnigan)

シェーマス・フィネガンは、ハリー・ポッターと同級のグリフィンドール寮生であり、親友の一人です。アイルランド系の半純血の魔法使いで、彼の魔法の失敗、特に爆発を引き起こす傾向は、シリーズを通じてしばしばコミカルな要素として描かれます。当初は魔法省のプロパガンダに影響されハリーと対立することもあったが、最終的にはダンブルドア軍団に加わり、第二次魔法戦争ではホグワーツの戦いで勇敢に戦いました。

シェーマスは魔女の母親とマグルの父親の間に生まれました。母親は結婚するまで自分が魔女であることを父親に隠しており、それを知った父親は「かなりのショックを受けた」とシェーマスが語っています。 ホグワーツでの学生生活は以下の通りです。

  1. 1年次: 組分け帽子によってグリフィンドール寮に組分けされます。同じ寮のディーン・トーマスとはすぐに親友になりました。最初の魔法薬学の授業でハリー・ポッターとペアを組みます。また、水をラム酒に変えようとして失敗し、軽い爆発を起こしました。
  2. 3年次: 闇の魔術に対する防衛術の授業で、まね妖怪ボガートが彼の前に現れた際、その恐怖の対象が「バンシー」であることが明かされました。これは彼のアイルランド系の出自を反映しています。
  3. 4年次: 三大魔法学校対抗試合では、一貫してホグワーツ代表のハリーを応援しました。ラベンダー・ブラウンをパートナーとしてクリスマス・ダンスパーティに参加しました。
  4. 5年次: ヴォルデモート卿の復活に関する日刊予言者新聞の報道と母親の意見に影響され、当初はハリーとアルバス・ダンブルドアの主張を疑っていました。この件でハリーと激しく口論になりますが、後にザ・クィブラーに掲載されたハリーのインタビュー記事を読み、自らの過ちを認めて謝罪しました。その後、ダンブルドア軍団に加わり、熱心に訓練に参加しました。
  5. 7年次: 死喰い人が支配するホグワーツに残り、ネビル・ロングボトムらと共にダンブルドア軍団を再結成して抵抗を続けました。ホグワーツの戦いでは、爆破の才能を活かすようミネルバ・マクゴナガルから指示され、ホグワーツの敷地にかかる橋を爆破して人さらいの進軍を食い止めるという重要な役割を果たしました。戦闘中、吸魂鬼 (ディメンター)に襲われたところをハリーの守護霊に救われました。
  • 外貌: 原作では砂色の髪を持つと描写されています。
  • 性格: 基本的に陽気で友好的な性格ですが、短気で議論好きな一面もあります(5年次のハリーとの口論で顕著)。友人に対しては忠実で、特にディーン・トーマスとは非常に親しいです。困難な状況でもユーモアを失わず、ホグワーツの戦いでは大きな勇気を示しました。彼の魔法の失敗、特に爆発は彼の特徴の一つとなっています。
  • 爆破の才能: シェーマスの最も特徴的な能力は、意図的か偶発的かにかかわらず、爆発を引き起こすことです。この「才能」はホグワーツの戦いで戦略的に活用されました。
  • 決闘: ダンブルドア軍団の一員として、実践的な闇の魔術に対する防衛術を学びました。第二次魔法戦争を生き延びたことから、有能な決闘者であることがうかがえます。
  • 守護霊の呪文: ダンブルドア軍団の訓練中に守護霊の呪文を試みた際、はっきりとした形にはならなかったものの、何か毛深いものを一瞬だけ出現させました。その完全な姿は原作では明らかにされていません。
  • : 彼のの芯、材質、長さに関する具体的な情報は原作にはありません。
  • シェーマス (Seamus): 「ジェームズ (James)」のアイルランド語形であり、彼の出自を明確に示しています。
  • フィネガン (Finnigan): アイルランドで一般的な姓であり、「Ó Fionnagáin」(フィオナガンの子孫)に由来します。「Fionnagán」は「fionn」(「色白」「公正」を意味する)の指小形です。
  • 映画での描写: 映画シリーズ全8作で俳優のデヴォン・マーレイ (Devon Murray) が演じました。映画では、彼の爆発癖がコミックリリーフとしてより一貫して強調されています。
  • 守護霊: J・K・ローリングは後に、シェーマスの守護霊がキツネであることを明かしました。(Pottermore)