臭い爆弾
基本情報
- タイプ (Type): 魔法のいたずら道具
- 製造者 (Maker): 不明(ゾンコのいたずら専門店やウィーズリー・ウィザード・ウィーズで広く販売されている)
記述と外観
臭い爆弾は、中に悪臭を放つ液体または気体を詰めた、暗い色のガラス製の小さな球体です。衝撃を与えると簡単に割れるように作られており、地面に投げつけられると、中身が飛散して強烈で持続性のある不快な臭いを放出します。その臭いは、作中でしばしば「腐った卵」のようだと表現されます。
魔法の特性と用途
臭い爆弾の唯一にして最大の機能は、破壊された際に非常に強力な悪臭を広範囲に拡散させることです。この臭いは単に不快なだけでなく、長時間その場に留まる特性を持っています。主な用途は以下の通りです。
- 陽動: 敵の注意をそらしたり、特定の場所から人々を一時的に追い払ったりするための陽動作戦に使用されます。
- 妨害: 授業やイベントを妨害する目的で使われることもあります。
歴史
臭い爆弾の具体的な起源や発明者に関する記述は原作にはありません。しかし、ホグズミード村にあるゾンコのいたずら専門店で長年販売されていることから、魔法界では古くから親しまれているいたずら道具であると推測されます。後にフレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーがダイアゴン横丁に開店したウィーズリー・ウィザード・ウィーズでも、主力商品の一つとして取り扱われました。
物語における役割
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人: ロン・ウィーズリーがハリー・ポッターの13歳の誕生日にプレゼントの一つとして贈りました。ハリーはセブルス・スネイプの気をそらすために使おうかと考えましたが、結局使用しませんでした。
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団: ドローレス・アンブリッジがホグワーツ高等尋問官として学校を支配した際、ポルターガイストのピーブズがフレッドとジョージの「置き土産」である臭い爆弾を大量に使い、彼女に対する抵抗活動の一環として校内に大きな混乱を巻き起こしました。
- ハリー・ポッターと謎のプリンス: ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの店内で、人気商品として販売されている様子が描かれています。
舞台裏情報
- いくつかのハリー・ポッター関連ビデオゲームにおいて、プレイヤーが使用できるアイテムとして登場し、敵の注意を引いたり、一時的に行動を妨害したりする効果を持つことが多いです。(ゲーム設定)