魔法薬の教室
基本情報
- タイプ (Type): 教室
- 場所 (Location): ホグワーツ魔法魔術学校の地下牢
- 所有者 / 教師 (Owner/Teachers): セブルス・スネイプ、ホラス・スラグホーン
- 主な特徴 (Key Features): 薄暗く寒々しい、石の壁、薬品棚に並ぶ瓶詰めの動植物、様々な魔法薬の湯気
記述と歴史
魔法薬学の教室は、ホグワーツ魔法魔術学校の地下牢に位置する、魔法薬学の授業が行われるための教室です。地下にあるため一年を通して寒々しく、窓からの光もほとんど差し込みません。壁際にはガラス瓶がびっしりと並んだ棚があり、その中にはナメクジ、蛇の牙、動物の目玉といった様々な魔法薬の材料が、気味の悪い液体に漬けられて保管されています。 この教室の雰囲気は、担当教授によって大きく左右されます。セブルス・スネイプが教鞭を執っていた時代、教室は彼の厳格で威圧的な性格を反映し、常に緊張感と恐怖に満ちていました。生徒たちは彼の辛辣な質問や理不尽な減点に怯えながら、黙々と作業することを強いられました。 しかし、ホラス・スラグホーンが教授に復帰すると、教室の雰囲気は一変します。スラグホーンは才能ある生徒を好み、授業はより実践的で活気のあるものとなりました。高度な魔法薬が紹介されることも多く、教室は成功への野心と興味深い香りで満たされるようになりました。
物語における役割
魔法薬の教室は、シリーズ全体を通じて数多くの重要な出来事の舞台となりました。
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット: 授業で強力な真実薬 (ベリタセーラム) が紹介されます。後にスネイプは、個人棚から材料が盗まれたとしてハリーを執拗に追及しました。犯人はバーテミウス・クラウチ・ジュニアでした。
- ハリー・ポッターと謎のプリンス: 物語の重要な転換点です。スラグホーンの授業で、ハリーは「半純血のプリンス」の書き込みがある古い教科書を使い、驚異的な才能を発揮します。彼は褒美として幸運の霊薬フェリックス・フェリシスを獲得し、また、強力な惚れ薬アモルテンシアの効果を学びました。
既知の区域
- 教室本体 (Main Classroom): 生徒たちが授業を受ける主要な空間。数人掛けの作業台と、その上に置かれた大鍋が特徴です。黒板や教授の机もここにあります。
- 教授の個人棚 / 倉庫 (Professor's Private Stores): 教室に隣接、あるいは内部にある鍵のかかった貯蔵室。一般の生徒には手に入らない貴重で危険な魔法薬の材料が保管されており、物語の中で複数回、盗難の舞台となりました。