太った婦人 (The Fat Lady) は、ホグワーツ城の7階にあるグリフィンドール寮の談話室への入り口を守る魔法の肖像画です。彼女はピンク色の絹のドレスをまとった太った女性として描かれており、寮に入ることを希望する者に対して合言葉を要求する番人としての役割を担っています。合言葉が正しく伝えられると、彼女の肖像画が扉のように前方にスイングして通路が現れます。 物語の中で、彼女は忠実な番人であると同時に、時として気難しく、特に夜遅くに起こされることを嫌う性格として描かれています。彼女の最も重要な役割は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』で描かれ、脱獄したシリウス・ブラックがグリフィンドール塔に侵入しようとした際に、彼に立ち向かい襲撃されました。
太った婦人は肖像画であるため、彼女の生前の人生については一切不明です。作中での彼女の「人生」は、ホグワーツの番人としての役割に限定されています。