トラバース

トラバース

トラバースは、ヴォルデモート卿に仕える死喰い人の一人です。彼は第一次魔法戦争と第二次魔法戦争の両方に参加した、純血主義の闇の魔法使いです。第一次戦争後にアズカバンに投獄されましたが、1996年の集団脱獄で自由の身となり、再び主君に合流しました。物語の終盤、特にグリンゴッツへの侵入計画やホグワーツの戦いにおいて、ハリー・ポッターたちと直接対峙する場面で登場します。

  • 外貌
    1. 原作では「鷲鼻で長身の男」と描写されています。ダイアゴン横丁で登場した際には、フードを被っていました。
  • 性格
    1. 冷酷非情: マッキノン一家の殺害に加担したことからも、彼の残忍な性格がうかがえます。
    2. 傲慢: ダイアゴン横丁でハーマイオニーたちと対峙した際、彼は尊大で疑り深い態度を見せ、ゴブリンに対してあからさまな軽蔑を示しました。
    3. 忠実: アズカバンから脱獄した後、すぐにヴォルデモート卿のもとに馳せ参じており、主君への忠誠心は高いと考えられます。

トラバースは有能な決闘者であり、闇の魔術に精通していると考えられます。彼はホグワーツの戦いのような大規模な戦闘を生き抜く実力を持っていましたが、最終的にはパーバティ・パチルという若い魔女によって打ち負かされています。これは、彼がベラトリックス・レストレンジのようなトップクラスの死喰い人ほどの卓越した戦闘技術は持っていなかった可能性を示唆しています。

  • : 彼が所有する杖の芯や材質などの詳細は不明です。

「Travers」はフランス語由来の姓で、「横切る」「渡る」といった意味を持ちます。これは善と悪の境界線を「横切った」彼の立場を象徴しているのかもしれません。

  • J.K.ローリングが公式サイト「Pottermore」で公開したブラック家の家系図には、ブラック家の一員と結婚した「トラバース」という人物が記載されており、トラバース家が「聖28一族」として知られる神聖な純血の家系の一つであることが示唆されています。(Pottermore)
  • 映画『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』では、原作のトラバースの描写に似た死喰い人が登場し、タヴ・マクドゥーガルが演じています。(映画設定)