グリンゴッツ

グリンゴッツ魔法銀行

グリンゴッツ魔法銀行は、ダイアゴン横丁の他の店を見下ろすようにそびえ立つ、雪のように白い大理石の建物です。正面には磨き上げられた青銅の扉があり、緋色と金色の制服を着たゴブリンの守衛が立っています。その奥にある銀の扉には、「忍び込み、奪う者に告ぐ、見つかるのは宝にあらず、」で始まる、盗人への警告文が刻まれています。 内部は広大な大理石のホールになっており、高い天井からは巨大なシャンデリアが吊るされています。長いカウンターでは多くのゴブリンが帳簿をつけたり、金貨を天秤で測ったり、宝石を鑑定したりして働いています。 銀行の創設者は、グリンゴットという名のゴブリンです。歴史を通じて魔法省が管理しようとした時期もありましたが、基本的に常にゴブリンがその運営権を握ってきました。ゴブリンは、銀行内の宝はあくまで自分たちが保護している「ゴブリンのもの」と見なす文化を持っており、これが魔法使いとの間でしばしば緊張関係を生む原因となっています。

グリンゴッツは物語を通じて、魔法界の経済と安全の象徴として、また数々の重要な出来事の舞台として機能します。

  • 大理石ホール (Marble Hall): 銀行のメインロビー。顧客がゴブリンの行員と取引を行う場所。
  • 地下金庫 (Underground Vaults): 銀行の心臓部。大理石のホールからトロッコに乗ってアクセスする。
  • 金庫番号687番 (Vault 687): ポッター家の金庫。金貨、銀貨、銅貨が山積みになっている。
  • 金庫番号711番 (Vault 711): シリウス・ブラックの金庫。彼の遺産が保管されていた。
  • 金庫番号713番 (Vault 713): 機密性の高い物品を保管するための最高警備レベルの金庫。かつて賢者の石が保管されていた。
  • レストレンジ家の金庫 (Lestrange Vault): 最高警備レベルの金庫の一つ。ヘルガ・ハッフルパフのカップグリフィンドールの剣(複製品)などが保管されていた。
  • 映画版『ハリー・ポッターと賢者の石』において、グリンゴッツの外観はロンドンのオーストラリア高等弁務官事務所(Australia House)で撮影されました。(映画設定)
  • ゴブリンと魔法使いの間の銀行の所有権を巡る対立は、魔法界における根深い偏見と不信のテーマを象徴しています。
  • Pottermoreによると、グリンゴッツの最も深い金庫の一部はスフィンクスによって守られており、謎を解かなければ通ることができないとされています。(Pottermore)