ドラゴンの心臓の琴線

ドラゴンの心臓から取られた神経線維で、著名な作りであるギャリック・オリバンダーが使用する3つの「最高の杖芯」の一つです。外観に関する具体的な記述は原作にはありませんが、非常に強力な魔法を秘めた素材として知られています。

ドラゴンの心臓の琴線を芯材とするは、最も強力な力を持ち、華々しい呪文を放つ傾向があります。他の杖芯に比べて学習が早く、一度習得した呪文を忘れにくいという特性を持ちます。

  • 力と学習能力: この杖芯を持つ杖は、一般的に最も強力な魔法を生み出します。所有者が新しい魔法を学ぶのを最も早く助けることができます。(Pottermore)
  • 忠誠心: 所有者と強い絆を結びますが、元の所有者から力ずくで勝ち取られることで忠誠心を変えることがあります。これは、不死鳥の羽根を芯とする杖が示す強い忠誠心とは対照的です。
  • 気質: やや気まぐれな性質を持ち、熟練した魔法使いでないと事故を起こしやすい側面もあるとされています。(Pottermore)
  • 闇の魔術との関連: 3つの最高の杖芯の中では、最も闇の魔術に転じやすいとされています。ただし、杖自体が闇の傾向を持つわけではなく、あくまで所有者の意図に忠実に従う結果です。(Pottermore)

ギャリック・オリバンダーは、自身の店で販売する杖の芯材として、不死鳥の羽根ユニコーンの毛と並び、このドラゴンの心臓の琴線を「最高の杖芯」 (Supreme Cores) として使用しています。オリバンダーによれば、彼の父は質の劣る芯材も使っていましたが、彼は最高の品質を追求し、これら3種類に絞ったとされています。(Pottermore) イギリス以外の杖作り、例えばグレゴロビッチなどもこの芯材を使用していたことが知られています。

ドラゴンの心臓の琴線は、物語全体を通して重要な役割を果たす多くの登場人物の杖の芯材として登場します。

杖芯に関する詳細な比較情報の多くは、J.K. ローリングがウェブサイト「ポッターモア」 (Pottermore) で公開した文章に由来します。「最高の杖芯」という概念もポッターモアで初めて明確に定義されたものであり、ドラゴンの心臓の琴線はその力強さと呪文の習得の速さから、オリバンダーに選ばれた芯材の一つとされています。