フォレスト・トロール
基本情報
概要
フォレスト・トロール (Forest Troll) は、トロールの亜種の一つです。マウンテン・トロールやリバー・トロールとは異なる特徴を持ち、主に森林地帯に生息します。すべてのトロールに共通するように、非常に知能が低く暴力的ですが、驚異的な腕力を誇ります。 この生物に関する詳細な情報は、ニュート・スキャマンダー著の教科書『幻の動物とその生息地』に記載されています。『ハリー・ポッター』シリーズの小説本編には直接登場しませんが、その存在は魔法界で広く知られています。
外見的特徴
『幻の動物とその生息地』によると、フォレスト・トロールは以下のような外見的特徴を持っています。
- 皮膚 (Skin): 薄緑色をしています。
- 毛髪 (Hair): 個体によっては、緑色または茶色の、まばらでぼさぼさの毛が生えていることがあります。
- 体格 (Build): 他のトロールと同様、身長は最大12フィート(約3.6メートル)に達し、体重は1トンを超える巨大な体格をしています。
習性と能力
- 知能 (Intelligence): 知能は極めて低く、理性的なコミュニケーションはほぼ不可能です。主にうなり声や単純な身振り手振りで意思疎通を図ります。
- 腕力 (Strength): トロールの最も顕著な特徴であり、フォレスト・トロールも例外ではありません。その腕力は圧倒的で、多くの場合、武器として巨大なこん棒を振り回します。
- 食性 (Diet): 肉食性であると考えられています。
作中での言及
『ハリー・ポッター』の物語本編において、フォレスト・トロールが直接登場する場面はありません。 『ハリー・ポッターと賢者の石』でクィリナス・クィレル教授がホグワーツ魔法魔術学校の地下牢に侵入させたのは、フォレスト・トロールではなく、より大きくどう猛なマウンテン・トロールでした。また、シリウス・ブラックの侵入事件後などにグリフィンドール寮の警備に雇われたトロールたちも、その具体的な種類は明記されていません。
関連種
『幻の動物とその生息地』では、他に2種類のトロールが確認されています。
- マウンテン・トロール (Mountain Troll): 最も大きく、最もどう猛な種。皮膚は薄灰色で、毛髪がありません。
- リバー・トロール (River Troll): 紫がかった皮膚を持ち、短い角が生えていることがあります。橋の下などに潜んでいます。
幕后情報
- ゲームでの登場 (Appearance in Games): フォレスト・トロールは、『ハリー・ポッターと賢者の石』や『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のビデオゲーム版において、禁じられた森などで敵キャラクターとして頻繁に登場します。(ゲーム設定)
- 情報源 (Source of Information): フォレスト・トロールに関する現在知られている公式設定のほとんどは、小説本編ではなく、補助教材である『幻の動物とその生息地』に由来しています。