フォード・モーター・カンパニー
基本情報
- タイプ (Type): マグルの組織(自動車メーカー)、後に魔法がかけられた乗り物であるフォード・アングリアの製造元
- 所有者 (Owners): (適用外)
- 製作者 (Maker): ヘンリー・フォード (マグル)
説明と外観
フォード・モーター・カンパニーはマグルの企業であり、その組織自体の物理的な外観や特徴は『ハリー・ポッター』シリーズの原作において一切描写されていません。 この企業が魔法界で認識される唯一の理由は、その製品である空飛ぶフォード・アングリアを通じてです。この車は、アーサー・ウィーズリーが所有し、改造したもので、色はターコイズ(空色)です。ウィーズリー家が長年使用していたため、物語登場時点ですでに古びており、内部は広々としているものの、外観にはへこみや傷が見られました。
魔法特性と用途
フォード・モーター・カンパニー自体はマグルの企業であるため、一切の魔法特性を持ちません。しかし、同社が製造した一台のフォード・アングリアは、魔法省のマグル製品不正使用取締局で働いていたアーサー・ウィーズリーによって、数々の魔法の改造を違法に施されました。 この車に付与された主な魔法特性は以下の通りです。
歴史
フォード・モーター・カンパニーは、20世紀初頭にマグルの世界で設立された、実在の自動車製造会社です。 その歴史が魔法界と交差したのは、アーサー・ウィーズリーが同社製の中古のフォード・アングリアを入手したことに始まります。彼はこのマグルの乗り物に強い興味を抱き、飛行能力や不可視化機能などを追加する魔法の改造を施しました。この改造はマグル保護法に抵触する違法行為であり、アーサー・ウィーズリーは妻のモリー・ウィーズリーにこの事実を隠していました。 この車は長らくウィーズリー家の足として使われていましたが、1992年にその存在が公になり、重要な役割を果たすことになります。
在故事中的作用
フォード・モーター・カンパニーの製品であるフォード・アングリアは、特に『ハリー・ポッターと秘密の部屋』において、物語の進行に不可欠な役割を果たしました。
- 窮地からの救世主: 数か月後、禁じられた森で巨大なアクロマンチュラの群れに襲われ絶体絶命の危機に陥ったハリーとロンを、野生化したフォード・アングリアが救出しました。この車は蜘蛛を蹴散らし、二人を森の安全な場所まで運びました。これが、この車が物語の中で目撃された最後の姿となりました。
幕後信息
- フォード・モーター・カンパニーは、アメリカ合衆国に本拠を置く実在の多国籍自動車メーカーです。
- 作者のJ.K. Rowlingは、フォード・アングリアを物語に登場させた理由について、若い頃の親友が所有していた車であり、自身にとっても多くの幸せな思い出と結びついているからだと語っています。(作者インタビュー)
- 映画版で使われた車のモデルは、原作の描写と一致する「Ford Anglia 105E」です。