ホグズミード駅

• タイプ (Type): 鉄道駅
• 場所 (Location): スコットランド、ホグズミード村近郊
• 所有者 / 住民 (Owner/Residents): 魔法省管轄（推定）、ホグワーツ特急が利用
• 主な特徴 (Key Features): 小さな暗い駅、単一のプラットフォーム、ホグワーツ特急の終着駅

ホグズミード駅は、イギリス唯一の魔法族の村であるホグズミード村の近くに位置する小さな鉄道駅です。駅は主に、毎年9月1日にロンドンのキングズ・クロス駅、9と4分の3番線から出発するホグワーツ特急の終着駅として機能します。 駅舎は小さく、辺りが暗くなるとランプの灯りがともります。プラットフォームは一つしかなく、生徒たちが降り立つと非常に混雑します。駅からはホグワーツ魔法魔術学校へ向かうための二つのルートがあります。新入生は、森の番人に引率されて黒い湖をボートで渡る伝統的な道を通ります。一方、上級生は駅前の道で待機しているセストラルが引く馬車に乗って城へと向かいます。 駅の正確な建設時期は不明ですが、その存在はホグワーツ特急と密接に関連しています。ホグワーツ特急が交通手段として導入された19世紀中頃に、この駅も建設されたと考えられています（Pottermore）。

ホグズミード駅は、ホグワーツでの学校生活の始まりと終わりを象徴する重要な場所です。物語を通じて、数々の重要な出来事の舞台となりました。

• 入学の玄関口: ハリー・ポッターが初めて魔法界の壮大さに触れた場所の一つです。駅に到着し、ルビウス・ハグリッドに導かれて湖を渡り、初めてホグワーツ城を遠望する場面は、物語の始まりを象徴しています。
• 吸魂鬼の襲撃: 3年目の学期始め、ホグワーツ特急が駅に到着する直前、列車に乗り込んできた吸魂鬼 (ディメンター) にハリー・ポッターが襲われました。この事件は、リーマス・ルーピンが初めてその優れた能力を示すきっかけとなりました。
• セストラルの目撃: 5年生の初め、ハリーはセドリック・ディゴリーの死を経験したことで、それまで見えなかったセストラルの姿を初めて駅前で目にします。この出来事を通じて、彼はルーナ・ラブグッドとの絆を深めました。
• 学年末の事件: 6年目の学年末、ホグワーツ特急の車内でドラコ・マルフォイに「全身金縛り術」をかけられ置き去りにされたハリーは、ホグズミード駅でニンファドーラ・トンクスによって発見・救助されました。
• ホグワーツの戦いにおける避難経路: 第二次魔法戦争の最終決戦であるホグワーツの戦いの際、未成年の生徒たちを安全に避難させるための集合場所として、この駅へ続く秘密の通路が使われました。

• プラットフォーム (Platform): ホグワーツ特急が停車する唯一のプラットフォーム。
• 馬車が待つ道 (Road for Carriages): 上級生をホグワーツ城まで運ぶセストラルの馬車が待機している駅前の道。
• 湖へ続く小道 (Path to the Lake): 新入生がルビウス・ハグリッドに導かれ、ボート乗り場まで歩くための小道。

• 映画シリーズにおけるホグズミード駅のロケ地は、イギリスのノース・ヨークシャーにあるゴースランド駅 (Goathland railway station) です。（映画設定）
• J.K. ローリングが公式サイト Pottermore で明かした情報によると、ホグワーツ特急は1850年代に導入され、それ以前は生徒たちが様々な方法で登校していました。このことから、駅も同時期に建設されたと推測されます。（Pottermore）