偽りの記憶

* 関連する呪文 (Related Incantation): オブリビエイト (Obliviate) など。偽りの記憶を植え付けるための特定の呪文は明確にされていないが、記憶呪文の高度な応用形である。 * 手の動き (Wand Movement): 不明 * 光の色 (Light Color): 不明(ただし、関連する記憶呪文では緑色の光が確認されている) * 効果 (Effect): 対象の心に、実際に起きていない出来事の記憶を植え付け、あるいは既存の記憶を改変する。対象者はそれを自分自身の本物の体験として信じ込む。 * 分類 (Type): 魔咒 (Charm)、闇の魔術

偽りの記憶を植え付ける魔法は、極めて高度で強力な魔術であり、作中では主に他者を欺き、犯罪を隠蔽するために使用された。

偽りの記憶を植え付ける魔法は、単に記憶を消去する記憶呪文よりもはるかに高度で難しいとされる。これを実行できるのは、トム・マールヴォロ・リドルホラス・スラグホーンのような、極めて強力で熟練した魔法使いに限られる。 偽りの記憶や改竄された記憶は、アルバス・ダンブルドアのような非常に優れた魔法使いには見破られる可能性がある。スラグホーンの記憶は「稚拙な改竄」と評された。また、非常に強力な開心術 (Legilimency) や拷問のような極端な手段を用いることで、改竄された記憶の奥にある真実を引き出すことができる場合がある。ヴォルデモートバーサ・ジョーキンズにかけられていた強力な記憶呪文を拷問によって破り、隠されていた情報を引き出した。

この魔法の名称は、その効果を直接的に説明している。「偽り (false)」の「記憶 (memory)」を作り出すことから名付けられている。特定の呪文の語源とは異なる。